皆さんこんにちは。
エンタです。
先日こんな写真を見つけたのでSNSで上げたんです。
クレーンのアウトリガーの下部にバタ角を敷いて、それが1mほどのやぐらになっている写真です。
パッと見は危ない!って思います。
私も思いますが、写真をよく見て下さい。
クレーンが坂道に入っているので、前は地について、後部だけ上げている感じですね。

また今回もSNSで叩かれる叩かれるw
うちの現場ではないのにwww
特に現場を知らない部外者に。
こうやって部外者に叩かれることによって、業界の人達がイヤになって離れてしまう事があるのも事実で、アカンなーって思いますが、
私はあまり気にしないので批判OKです。
こう言った大体の批判はSNS上で直接電話くれるとか、会社に来るとかは無いので。
文句有るなら直接ですね。
仮にうちが現場で元請の許可無しにやっていたなら問題ありますけどねw
ラフテレーンクレーンの基本
まぁSNSはそう言った勘違いの人も多いのですが、果たしてコレが違法か?と言うと、以外とそうでもなくて。
なぜなら、基本ラフテレーンクレーンは水平設置が基本です。

この辺は我々の業界で有れば当たり前のことですよね。
なので今回の写真(一番上)の写真は間違ってもいないわけです。
危険と言われればもう何もかも危険で安全は仕事しない事になりますけどねw
「アウトリガーは最大限に張り出す」が大原則!
せっかくなので、法令の方も書いておきます。
移動式クレーンのアウトリガーについては「クレーン等安全規則 第70条の5」で、アウトリガーは最大限に張り出さなければならない、と定められています
ただ、同じ条文のただし書きの部分で、どうしても最大限に張り出せない場合でも、
その張り出し幅に応じた定格荷重を下回る事が確実に見込まれるなら、この限りでない、ともされています。
具体的に言うと、片側通行規制で隣の車線に足を出せない、みたいな道路上の現場ですね。
そういう時でも荷重をきちんと管理すれば、作業できる余地は残されている、という事になります。
そしてもう一つ。国土交通省の安全作業マニュアル系の資料を見ると、クレーンは常に水平を保持する事、地盤は平坦で堅固な場所を選ぶ事、軟弱地盤なら敷鉄板等で養生する事、この辺が基本として挙げられています。
まぁ危険だという人はこの部分で指摘してきます。
なぜそこまで水平にこだわるのかと言うと、クレーンの定格荷重(吊って良い重さ)は、
車体が水平で、アウトリガーが規定どおり張り出している状態を前提に計算されているからなんです。
車体が傾けばその分だけ転倒側にモーメントが効いて、メーカーが保証している数字が崩れてしまう、という事だと思います。
だから坂道でアウトリガーの伸び量を左右で変えてでも、車体だけはピシッと水平に持っていく。
要は「左右に最大限張り出す」「車体は水平」「足元は固める」。コレさえ揃っていれば、
見た目がどれだけ不安定でも理屈は通っている、という事なんですよね。
あとは出来る限りそのやぐらの方にチカラが行かない様にするだけの事ですね。

超ヒヤヒヤした施工
20年以上前に私が監督時代にやっていた現場で大口径のダウンザホールハンマーでの杭工やってたんです。
抑止杭ですね。
たしかφ650だった様に思うんですが、それの撤去時に50tレッカー使って撤去作業していました。
設置も撤去も同じで、全面通行止めで施工していました。
そして、クレーン設置箇所が急勾配の登坂んだったんです。
しかもカーブ。
業界の皆さんだと分かると思いますが、カーブで坂道だと道は捻れていますよね。
左カーブだったので、坂の上方向に向かってクレーンを設置した際に、左後ろが最大1.5m、右後ろが0.5mほど浮かせましたw
普通に考えるとトテツモナクコワイのですが、こうするしか施工出来なかったんですよね。
吊り荷は前方向で前吊り基本だったのでまだ安全側だったのです。
クレーンのアウトリガー設置の基本から考えるとコレで水平が取れるので問題はないはずです。
ただ、見た目が不安定な感じがするw
その条件の中でどう安全に施工するか

現場ってどうしようもない条件の中で最善を尽くし施工してきます。
それが超危険な状況の中でも。
細心の注意を払いつつ、出来る範囲で最大限の安全を確保する。
それで、難なく施工して上手く行っている現場が数知れず。
一般的には受け入れられない状況の中でもなんとかやって、収めていく。
我々工事屋にとっては当たり前の事なんですけどね。
一般人に受け入れられない。
特にSNS上では不特定多数の素人の目に止まるので、批判しかありませんw
なので行政やNEXCOが現場を公表するの嫌がるのも分かります
こんなしょうもない苦情の為に苦労したくないですよねーwww
そして、それ以外にも情報の流出などイロイロあるでしょうけどね。
私的にはドンドン公開して、批判はほっとけば良いと思いますが、日本では難しいんでしょうねー。
まぁどちらにせよ、「やらない!」って選択肢は我々には無いので、なんとかしてやる!
細心の注意を払いつつ、最大限の安全で、スレスレを行くしかない時もある!
ただ、それを公開していないだけで、皆さん絶対に現場で苦労していますよね!
私には分かりますよ!
修羅場くぐって成長して行きますよねーw
それではまた。



