建設現場のハラスメント対策|下請の職人・職長がやってはいけない事リスト【2026年10月カスハラ義務化】

皆さんこんにちは。

エンタです。

やっとシルバーウイークも終わりました。

これで高速も日常に。。。。

仕事している我々は、サンデードライバーで泣かされる高速道路。

いい加減に追い越し車線を平然と80kmで走る人を何とかして欲しいですね!

閑話休題

今回は現場のハラスメントの話です。

厚生労働省から「職場のハラスメント対策リーフレット」が出ていて、読んでみたら建設業にもかなり関係がある内容でした。

これまでパワハラ、セクハラ、妊娠・出産等や育児・介護休業等に関するハラスメントの防止措置は事業主の義務でした。

それに加えて、令和8年10月1日から改正労働施策総合推進法等が施行され、カスタマーハラスメント対策と求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策も事業主の義務になります。

つまり来月からです。

会社としての規程づくりは社長の仕事なので、今回は下請の職人・職長さん個人が「これはやったらアカン」という事を箇条書きで並べます。


職長が社内の若手・実習生にやってはいけない事

まずは身内の話。

厚労省のリーフレットでは、パワハラは次の3つを全部満たすものとされています。

  • 優越的な関係を背景とした言動
  • 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
  • 労働者の就業環境が害されるもの

職長と入社1年目、ベテランと技能実習生。

現場の上下関係は、ほぼ全部「優越的な関係」に入ると思っておいた方がいいです。

リーフレットにあるパワハラの6類型を、法面の現場に置き換えるとこうなります。

やってはいけない事

  • 頭を叩く、すねを蹴る、ヘルメットの上から小突く
  • カッターやスケール、番線などの道具を投げつける
  • 他の職人の前で「お前はバカか」「国に帰れ」と人格を否定する
  • 1つのミスを朝礼から夕方まで何回も蒸し返して怒鳴る
  • 気に入らない若手を詰所で無視する、昼飯の輪から外す
  • 自分の車の洗車や私用の買い物を、断れない空気でやらせる
  • 経験5年の職人に、嫌がらせで1日中片付けだけをさせる
  • 休日にLINEで私生活を詮索する、携帯の写真を勝手に見る

現場のパワハラ6類型啓発ポスター

ただし、リーフレットには「客観的に見て、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導は、パワハラには該当しない」とも書いてあります。

安全帯(フルハーネス)を掛けずに法面に出ようとした若手を、その場で強く止めるのは指導です。

問題はその後なんですよね。

止めた後に「だからお前は使えんのや」と30分説教を続けたら、そこから先はアウトです。

叱るのは行動だけ、時間は短く、人前でさらし者にしない。

これだけ守れば、大きく外れる事はないと思います。

特に外国人はプライド高い人多めなので、コッソリ叱ってあげましょう。

工事現場の安全点検


下請が元請の社員にやってはいけない事(カスハラ)

リーフレットでは、カスハラは「顧客、取引の相手方、施設の利用者その他の事業主の行う事業に関係を有する者」が行うもの、とされています。

取引の相手方です。

下請の職人が元請の若い監督さんに詰め寄るのも、元請の会社から見れば取引先からのカスハラになり得るという事です。

「元請の方が立場が上なんだから関係ない」とは言えなくなったんですよ。

やってはいけない事

  • 段取りの不満で、詰所や現場事務所で大声を出して威圧する
  • 「土下座して謝れ」と言う(リーフレットに土下座の強要が例として載ってる)
  • 監督さんを無断で撮影する、SNSに悪口を書くとほのめかす
  • 同じ質問や要求を、毎日しつこく電話やLINEで送り続ける
  • 返事が気に入らないと、現場事務所に何時間も居座る
  • 契約に入っていない追加作業を、脅すような言い方で詰め寄る
  • 年齢や性別、性的指向などを馬鹿にする言い方をする

ハラスメントのない建設現場づくり

言いたい事がある時は、言っていいんです。

リーフレットでも、要求の内容に妥当性があるかと、手段・態様が社会通念上許される範囲かの2つで判断するとされています。

追加の手間が出たなら、日付、場所、作業内容、写真を揃えて、会社経由で書面で出す。

怒鳴るより、この方がよっぽど話は通るんです。

怒鳴って勝てる時代はもう終わりですw(危ないとき以外、怒鳴っている人はイマドキ恥ずかしいと思って良いです!)

逆に、元請の社員から理不尽な扱いを受けた時は、リーフレットにある通り「いつ、どこで、誰が、何を、何のために、どのように(5W1H)」をメモしておいてください。

そのメモを持って、まず自分の会社に相談です。

工事写真を囲む現場打合せ


現場見学の学生・求職者にやってはいけない事

採用の場面もです。

高校生や専門学校生の現場見学、インターンを受け入れている会社もあると思います。

リーフレットでは、求職者だけでなく、インターンシップや教育実習などの参加者も「求職者等」です。

オンラインやSNS経由のやりとりも含まれます。

現場を案内するのは職長さんになる事が多いので、ここは要注意です。

やってはいけない事

  • 「彼氏(彼女)おるの?」と聞く
  • 見学やインターンの後に、しつこく食事や飲みに誘う
  • 個人のLINEやSNSのアカウントを聞き出す
  • 「スタイルいいね」など見た目の事を言う
  • 休憩所や車の中で、必要もないのに1対1になる
  • 「うちに入るなら〜」と、採用をちらつかせて言う事を聞かせる

建設現場のハラスメント防止ポスター

リーフレットには、企業にとっての大きなリスクとして、社会的信用を失う事や、応募が減る事が書かれています。

おっさんは基本気持ち悪いって思われて当然だという事を知っておいて下さい!w

 

地方の法面屋なんて、1人の人に悪い噂を流されたら、次の年の応募が0人になってもおかしくないと思っても過言じゃない!

人手不足の業界では、これが一番シンドイですよね。

案内は2人以上で、連絡は会社の番号から。

これだけで防げる事がほとんどですよ。

困った事があった時の相談先も書いておきます。

まずは社内の相談窓口や上司です。

社内で解決しない時は、各都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)や、全国の労働基準監督署内などにある総合労働相談コーナーがあります。

労働局長による紛争解決援助や調停は無料で使えるとリーフレットもあるようです。

法面工事現場の見学会


ぶっちゃけ、昔の現場は怒鳴るのも叩くのも普通でした。

でも来月からは、会社として「やってはいけない」とはっきり決めて、職人さんに伝える事が義務になります。(そもそもその人間性だいじょぶか?ってなりますけどw)

下請の職人さんは、元請から見れば取引先、学生や一般の方から見れば会社の顔です。

職長の一言で、会社の信用も次の年の新人も持っていかれる。

しっかり会社で通達し、確認してもらいましょう。

 

それではまた。

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