こんにちは、ジョウ所長です。
兵庫で土木の現場支援をしながら、YouTubeで現場のICT活用について発信しています。
今回は工法や機材の話ではなく、どちらかというと私の悪あがきの記録です。
現場で欲しかったものが世の中に見当たらなかったので、自分で作ってしまいました。
気がついたらiPhoneアプリが2本、App Storeに並んでいます。


現場で手が止まるのは、たいてい「調べている時間」
法面にかぎった話ではありませんが、土木の現場で意外に時間を食うのが「調べる作業」です。
出来形の測定値は出た、あとは規格値と照らすだけ。
ところが肝心の基準書は事務所の机の上にある。
仕方なくスマホでPDFを開いて、拡大して、スクロールして、目当ての表にたどり着くころには段取りのほうが先に進んでいます。
基準点も同じです。
初めて入る地域だと、近くにどの点があるのか探すところから始まります。
分かっている人なら数分の話が、知らない人間には半日仕事になる。
私は何度もこれをやりました。
どちらも施工そのものではなく、施工の前に必要な確認です。
ここが現場で片づけば、その分を本来の管理に回せる。ずっとそう思っていました。

「規格値ポケット」──立ったまま、片手で引けること
そこで作ったのが「規格値ポケット」です。
土木工事の出来形管理で使う規格値を、iPhoneから検索できるアプリです。
国の施工管理基準をベースにしています。
設計時に決めた条件はひとつだけで、立ったまま片手で引けること。
使う場面もはっきりしています。
測った値が手元にあって規格値と照らしたいとき。あるいは測る前に「どこを何点測るのか」を頭に入れておきたいとき。
分厚い基準書を繰らずに、その場で終わらせるためのものです。


「基準点ナビ」──基準点探しで午前をつぶさないために
もう1本の「基準点ナビ」は、測量の基準点を現場で探すためのアプリです。
狙いは単純で、「事務所に戻らないと分からない」という状態をなくすこと。
これも自分が困ったから作りました。


操作の流れは文字より動画のほうが早いので、YouTube「ジョウ所長」チャンネルで解説動画を公開しています。
手元の画面と見比べながらのほうが分かりやすいと思います。
外注せずに、自分で作りました
2本とも、企画から開発まで自分でやっています。
どこかに発注して作らせたものではありません。
プログラムの専門家から見れば粗いところもあると思いますが、機能の優先順位を決めたのが「アプリを作る人」ではなく「現場で困っていた人」だという違いは、たぶん使うと伝わります。
ボタンの配置ひとつをとっても、片手で使う前提で決めました。
どちらもApp Storeで公開中です。
iPhoneのApp Storeで「規格値ポケット」「基準点ナビ」と名前で検索すれば出てきます。
上のリンクからでも移動できます。
使ってみて「ここが違う」「この工種が足りない」があれば、遠慮なく教えてください。
現場の声のほうが、私の思いつきよりだいたい正確です。



