皆さんこんにちは。
エンタです。
最近はホント何でもデジタルですよね。
イマドキどの会社もほとんどが見積もりも工程表も写真管理も、基本はぜんぶデジタルです。
便利すぎて、もう紙には戻れんなぁ…と思ってたんですが。
ところがですね、私はモノを考えるときだけは、なぜか今でもノートに手書きしてるんですよw
開発時のイメージとか、現場の動きとか。
CADに落とす前に一回、手でガーッと殴り書きする。
そっちの方が一気にイメージが湧くんです。
しかも、その時の感覚をしっかり覚えてるから、後でCADに起こすときも速い。
なんでやろ?と思って調べてみたら、コレがけっこう面白い話が出てきましたw

今回は「デジタルとアナログの使い分け」の話です。
現場でどっちが何に向いてるのか、職人仕事と監督仕事、それぞれで分けて考えてみます。
なぜ手書きは頭に残るのか(調べてみた)
現場でKY(危険予知)を書くと、書いた本人はけっこう中身を覚えてますよね。
逆に、人が書いたKYを横で読んだだけだと、わりとスルッと忘れる。
コレって不思議じゃないですか?
調べてみると、心理学の有名な研究で、PCで打つ人は話を丸写し(ベタ打ち)しがちで処理が浅くなる一方、手書きの人は自分の言葉に要約しながら書くので、後のテストで「概念的な理解」の成績が良かった、という結果が出たらしいです。
もう一個、ノルウェー科学技術大学(NTNU)が大学生36人を256個の電極が付いた脳波計で測った2024年の研究では、手書きのときだけ、記憶や学習に関わる脳の広い範囲がつながって(結合して)いたらしいです。
キーボードを叩いてるときは、その活発なつながりは見られなかったとか。
手書きは、指の細かい動き・目で見る情報・手の感覚が一気に合わさるから、脳がフル稼働するんじゃないか、という話みたいです。
※上記の論文は両方ともどちらがイイとかは特に一概には言えないと言う事も書いて有ったので信憑性は微妙ですね~w
ただ、KYを書いた本人がよく覚えてる、ってのは現場の実感ともピタッと合いますよね。

現場の「アナログ向き」「デジタル向き」を分けてみる
ざっくり言うと、こういう線引きになるんじゃないかと思います。
- 頭の中を整理する・発想を膨らませる → アナログ(手書き)
- 確定した情報を残す・全員で共有する・計算する → デジタル
コレを職人仕事と監督仕事で、表にしてみました。
| 対象 | アナログ(手書き)が向く | デジタルが向く |
|---|---|---|
| 職人の仕事 | ・施工イメージ、納まりの検討 ・KY(危険予知)の記入 |
・寸法、数量の指示確認用 ・施工写真、出来形の確認用 |
| 監督の仕事 | ・工程、段取りのラフ構想 ・現場での気づきメモ |
・工程表の共有、更新 ・図面、CAD ・数量拾い、原価管理 |
理由はシンプルで、アナログが強いのは「考える」「覚える」場面。
さっきの研究の通り、手を動かすと頭に入りやすいから。
逆にデジタルが強いのは「正確に残す」「配る」「計算する」場面。
転記ミスが減るし、全員が同じ最新データを見られる。コレはもう機械の圧勝です。

じゃあ、どう使い分けるか
私の場合、施工イメージだけは今でも手描きです。
ノートにラフを描いて、固まってからCADに起こす。
手で描いた方がイメージが湧くし、描いたときの感覚を覚えてるので、後でCADに起こすのも速いんですよね。
上記を整理すると、こう線引きすると良いんじゃないかと勝手に思います。
- 考える・覚える系(施工イメージ、段取りの構想、KY 、施工時の覚書)→ まず手で書いてみる
- 残す・共有する・計算する系(出来形・写真、数量拾い、原価、工程表の共有)→ デジタルに任せる
要は「考える・覚える」の入口はアナログ、「残す・共有する・計算する」の出口はデジタル。
この受け渡しが一番ロスが少ないんじゃないか、と思うんです。
全部デジタルにすると確かに速いんですが、考えが浅いまま進んじゃう感じがあるんですよね。
そして理解せずに終わっていく。。。
逆に全部アナログだと、今度は共有と計算でミスが出る。
だから、どっちか一個に寄せるんじゃなくて“融合”なんだと思います。
昔の職人や監督は、図面も段取りも全部アタマと手で覚えてました。
今はそれをデジタルが横で助けてくれる。
ホント、便利な時代になりましたよね。
でも、考える入口まで丸ごと機械に渡しちゃうと、たぶん大事な“感覚”が育たないんじゃないかと思うんです。
だから私は、最初のイメージだけは今でも手で書きます。
そっちの方が、後々まで覚えてますし、説明もしやすいw
デジタルか、アナログか、じゃなくて、どっちも使う。
入口は手、出口はデータ。コレが一番強いんじゃないかと、私は思ってます。
それではまた。



