皆さんこんにちは。
エンタです。
一気に暑くなってきましたね。
今の時期はまだ空調服イイ感じに使えるので活用していきましょう!!
閑話休題
今回は「二次的思考」について書いてみます。
先日、本に書いてあってなるほどなーって思いながら、コレを法面屋で考えたら?って思って
は?なんそれ!?って感じではあるんですが、結構思考1つでなるほどって思うので、聞いてくださいw
よく現場で判断ミスする人っていると思いますが、判断を間違えるパターンって、大体コレが原因らしいです。
「その場は丸く収まったけど、後で大事になった」という経験、現場を長くやっていれば誰しもあると思います。
ソレを防ぐための考え方の話です。

一次的思考と二次的思考の違い
一次的思考というのは、A→Bで思考が止まるパターンです。
「今日は雨だから足場が滑る」→「注意して作業を続ける」。
コレで終わりです。
二次的思考は、A→B→C→Dまで踏み込みます。
「今日は雨だから足場が滑る」→「注意して作業を続ける」→「その分スピードが落ちて工程が押す」→「後半に焦って無理な動きが出る」。
ソコまで読めたら、打つ手が変わります。
前半のうちに段取りを組み替えて、危険な作業は雨が上がってからに回す、という判断ができるわけです。
結果の、そのまた先の結果まで読むということです。
投資家ハワード・マークス著書『投資で一番大切な20の教え』の中で、
この「一次的思考」「二次的思考」という区分を使っているそうです。
投資の世界の話ですが、現場の判断にもそのまま当てはまると私は思いました。
投資では「みんなが良いと思っている株は、もう値段に織り込まれている」というのが二次的思考の典型例らしいです。
現場に置き換えると、「みんなが安全だと思っている施工や工程」ほど、実は誰もチェックしていないという事があります。

具体と抽象を素早く往復する
二次的思考をやるには、具体と抽象を行ったり来たりするスピードが必要だそうです。
例えば、削孔で出てくるスライムの色。
コレは「今、目の前のケーシング1本目の状態」という具体の情報です。
でもベテランは、この色を見た時に「山全体の地山の傾向」という抽象のレベルまで一気に引き上げて考えます。(粘土だな、軟岩だな的な)
「この部分の軟岩比較的柔らかいけど、2本目から土砂が入って。。。もっと柔らかい」→「これは玉石(転石)に当たるかもしれないなー地盤も緩そう」→「じゃあ明日はグラウトの配合を濃くしてみよう」。グラウトの逸脱が激しい可能性を予想。
具体→抽象→具体、という往復です。
コレが速い人ほど、現場の判断が早いし精度も高いです。
遅い人は、目の前の1本1本を個別の出来事として処理してしまって、山全体の傾向に気付くのが遅れます。
何も考えずただ単に施行するだけw
コレって別に経験年数だけの話じゃなくて、日頃から「コレは全体で見るとどうか」を意識しているかどうかの差だと思います。
俗に言う木を見て森を見ずってヤツですね。

先に全体を掴んでから、1本1本に向き合う
現場に入って最初にやるべきは、目の前の1本をすぐ掘ることじゃなくて、その現場全体の地質・湧水等の資料を頭に入れることです。
出来れば前日までに終わっていると最高w
設計の柱状図を見て想像してみるとか。
全体が見えていれば、1本目に異常が出た瞬間、「コレは残りの本数にも波及する可能性」と判断できます。
全体が見えていなければ、「1本目でたまたま変なスライムが出ただけ」で終わってしまいます。
同じ現象を見ても、判断のスピードと質がまるで違ってきます。

新しい現場に入入る前に図面と資料を隅から隅まで読み込む時間を最優先で確保するように。
「早く削孔を始めろ」と急かされることもありますが、
そこを飛ばすと後で必ずイロイロ問題が出てくる可能性もあります。
現場のクセを早く見抜くためにもそう言った情報は大事です。
結局、二次的思考って才能の話じゃなくて、癖の話だと思いました。
「コレをやったら、その先どうなる?」を毎回自分に問う癖。(自分を疑う)
コレを何年も繰り返してきた人が、現場で頼られる人間になっていきます。
常に考えている人の経験値はホントに深い!
私自身まだまだ全ての場面で出来ているわけではないですけど、出来る限り具体と抽象を繰り返して考える癖はありそうですw
皆さんはどうですか?
その職種(工種)のベテランは出来て当然だと思います!
特に親方クラスが難なく現場をこなして行くってそう言うレベルに達しているって事です。
結果の、そのまた先の結果まで読んで現場を安全に早く施工していきましょう!
それではまた。



