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その1では、最低賃金と日給、それからCCUSの年収を比べて、職人の給料について書きました。
今回は、その給料を払うために会社はいくら売上が必要なのか、という話です。
年収400万円の職人が10人。
給料だけなら年間4,000万円です。
ところが、現場に行くには車が要る。
吹付するには機械が要る。ホースも軽油も要る。
給料だけ用意しても、まだ吹付は始まりませんw
なので今回は、吹付機も車も自社で持っている施工会社を一つ想定して、経費を並べてみます。
先に金額を言うと、今回の条件では年商約1億円です。
これは最低ラインです。
給料4,000万円なのに、なぜそこまで必要になるのか。
その間のお金をじっくり見ていきましょう。
職人10名。まずは給料と会社負担から
今回考える会社は、こんなところです。
| Mục | Các điều kiện lần này |
|---|---|
| Thợ thủ công | 10名、平均年収400万円 |
| Tổng giám đốc | 職人とは別に1名、年600万円の役員報酬 |
| 工事材料 | 支給。材料の購入費は持たない |
| 吹付機一式 | 800万円×2セット |
| HiAce | 500万円×4台 |
| 4tトラック | 1,300万円×1台 |
| Công việc hành chính | 社長と外部委託で対応 |
ここから先は、この会社を想定した概算です。
業界平均でも、うちの決算でもありませんw
年収400万円には賞与・諸手当・残業代を含め、税金などを引く前の総支給で考えます。
設備代と売上・経費は税抜相当額でそろえます。
まず給料。そこに会社負担の保険料等を足します。
| 人にかかる費用 | Hàng năm |
|---|---|
| 職人10名の給料 | 4,000万円 |
| 職人の社会保険等・会社負担 | 680万円 |
| 社長の役員報酬 | 6 triệu yên |
| 社長の社会保険・会社負担 | 96万円 |
| Tổng cộng | 5,376万円 |
会社負担は職人の給与の17%、社長の報酬の16%で仮置きしています。
実際には加入先や年齢等で違うので、法定の一律料率ではありません。
ちなみに2026年度の建設事業の雇用保険は、会社負担が1.05%と厚生労働省の資料に出ています。
これは上の17%に含めています。[厚生労働省資料]
給与明細で引かれている本人分とは別に、会社側の負担もあるという事ですね。
社会保険は社員が引かれている分と同じだけ、会社が社員の分を負担していると言うことです!(ココ大事)
そして社長の給料も入れました。
ここをゼロにした計算で会社が回っても、社長は何で生活するんだ、となりますからねw
職人の給料4,000万円に対して、人にかかる費用は5,376万円。まだ車も機械も入っていません。

吹付機、ハイエース、ホース。持っているだけで終わらない
次は、機械と車です。
吹付機一式を2セット、ハイエース4台、4tトラック1台。
今回置いた購入額を足すと、全部で4,900万円になります。
ただし、4,900万円を毎年買うわけではありません。
何年か使うので、購入額をその年数に分けて年間の費用にします。これが今回の減価償却の考え方です。
| 設備 | 購入総額 | 計算に使う年数 | 年間の減価償却費 |
|---|---|---|---|
| 吹付機一式・2セット | 1,600万円 | 7年 | 約228.6万円 |
| ハイエース・4台 | 2,000万円 | 5 năm | 4 triệu yên |
| 4tトラック・1台 | 1,300万円 | 7年 | 約185.7万円 |
| Tổng cộng | 4,900万円 | — | 約814.3万円 |
今回は指定の年数で均等に割り、最後に残る価値はゼロとして計算しました。税務上の耐用年数を説明する表ではありません。
これだけで年間約814万円です。
そして、買った機械は軽油を入れないと動かない。
車はタイヤもオイルも交換する。ホースやパッキンは買い替える。
機械の購入代と、機械を使い続けるお金は、両方かかります。
消耗品から事務所まで、一度全部出してみる
「諸経費一式」で片付けると中身が見えないので、今回は細かく出します。
地元工事を中心に、一部出張もある会社として置いた年間予算です。燃料消費や修理の実績から求めた金額ではなく、比較のための概算です。
| Mục | 内容・置き方 | 年間予算 |
|---|---|---|
| 車両の燃料 | 5台合計で月15万円 | 1,8 triệu yên |
| 機械の燃料 | 2セット合計で月20万円 | 2,4 triệu yên |
| 消耗部品・工具 | ホース、ノズル、継手、パッキン等 | 1,8 triệu yên |
| 機械の修理・点検 | 上の消耗部品とは別の整備費 | 100万円 |
| 車両の整備 | 車検整備、タイヤ、オイル、修理 | 120万円 |
| 車両の保険・税金 | 任意保険、自賠責、自動車税等 | 90万円 |
| その他の保険 | 機械保険、請負賠償、労災上乗せ等 | 80万円 |
| 高速・駐車・運搬 | 燃料以外の移動・配送費 | 120万円 |
| 廃棄物処理・清掃 | 自社負担の廃ホース、油類等 | 400.000 yên |
| 作業服・安全用品 | ヘルメット、墜落制止用器具、靴、手袋等 | 80万円 |
| 教育・資格・健診 | 講習、資格更新、健康診断 | 60万円 |
| 退職共済等 | 会社が負担する掛金の予算 | 80万円 |
| 出張・宿泊 | 給与の手当と重複しない会社負担分 | 120万円 |
| 事務所・倉庫・置場 | 合計月20万円 | 2,4 triệu yên |
| 水道光熱費 | 月5万円 | 60万円 |
| 通信・IT | 電話、ネット、パソコン関連、ソフト | 60万円 |
| 税理士・社労士等 | 顧問、決算、労務手続 | 80万円 |
| 事務・営業諸費 | 文具、郵送、会費、営業活動等 | 400.000 yên |
| 支払利息・金融費用 | 借入条件不明のため仮置き | 60万円 |
| 事務の外部委託 | 月10万円。税理士等への報酬とは別 | 120万円 |
| その他租税公課 | 印紙、償却資産税等の予算 | 20万円 |
| Tổng cộng | 2,170万円 |
長い表になりましたが、年間2,170万円です。(あくまでも概算)
材料支給でも、ホースまで無料で付いてくる設定にはしていません。会社の置場も、車の保険も必要ですからね。
もちろん、元請から支給される退職共済等の分は自社負担から外します。
大型の足場・揚重・警備・応援外注・長期宿泊は元請手配か別途見積もりとし、自社で負担する現場なら追加します。
国交省の「必要経費48%」とは別に考える
国交省の公開資料にも、賃金に対して雇用に伴う必要経費が48%という参考値が載っています。
法定福利費、労務管理費、安全管理費、宿舎費等の話です。[国土交通省・説明資料]
ただ、この48%は会社全体の経費率ではありません。
工種や工事規模等で変わる参考値とされています。[令和8年対応資料]
今回は自社持ちの機械も車もあるので、個別に積み上げました。
ここまでの経費に、さらに48%を足す計算はしていません。
国交省が言っているのは職人ひとりを雇い維持するのに、一人当りの単価に48%掛かるという事です。

全部払って、利益を10~20%残すには?
ここまでを足します。
| 年間にかかる費用 | Số tiền |
|---|---|
| 職人10名の給料 | 4,000万円 |
| 職人の社会保険等・会社負担 | 680万円 |
| 社長報酬・社会保険 | 696万円 |
| 機械・車両の減価償却 | 約814.3万円 |
| 燃料・消耗品・修理・会社運営等 | 2,170万円 |
| 年間合計 | 約8,360.3万円 |
給料4,000万円から始めて、約8,360万円まで来ました。(最低ラインですよ!)
月平均にすると約697万円です。
そして、ここにはまだ利益が入っていません。
私は、今回の計算では利益を10~20%は乗せて行きます。
国の決まりでも、業界の平均でもなく、会社に残したい割合です。
「利益」と書くと全部自由に使えるお金に見えますが、この後に法人税等もあります。
今回は、支払利息を含む経費を引いた後、法人税等を引く前で比べます。
| 売上に対して残す利益 | 必要な年間売上 | 月平均売上 | 年間の税引前利益 |
|---|---|---|---|
| 10% | 約9,289万円 | 約774万円 | 約929万円 |
| 15% | 約9,836万円 | 約820万円 | 約1,475万円 |
| 20% | 約1億450万円 | 約871万円 | 約2,090万円 |
ココで、約1億円という数字が出てきます。
計算は、必要売上=年間経費÷(1-利益率)です。
利益15%なら、残り85%で経費を全部払うという事です。
では、ちょうど1億円の売上になったら?
| 売上1億円の使い道 | Số tiền |
|---|---|
| 職人10名の給料 | 4,000万円 |
| それ以外の費用 | 約4,360万円 |
| 税引前利益 | 約1,640万円 |
職人の給料を引いた残りは6,000万円あります。
でも、その6,000万円が全部儲けになるわけではないんです。
会社に残るのは、今回の計算では約1,640万円。社長の報酬600万円は、すでに経費に入っています。
社長個人が受け取る給料と、会社の利益は分けて見てください。

5人班で1日約25万円。それは職人の日給ではない
今度は、現場で分かる金額にしてみます。
職人10名を5名ずつの2班に分ける。
各班に吹付機一式があって、年間の売上を半分ずつ受け持つとします。
利益15%に必要な年間売上約9,836万円を、施工する日数で割ったのが下の表です。
| 各班の年間施工日数 | 会社全体の1日平均売上 | 5人班の1日平均売上 | 職人1名分に割った売上 |
|---|---|---|---|
| 180日 | 約54.6万円 | 約27.3万円 | 約5万4,600円 |
| 200日 | 約49.2万円 | 約24.6万円 | 約4万9,200円 |
| 220日 | 約44.7万円 | 約22.4万円 | 約4万4,700円 |
年間200日なら、5人班で1日約24.6万円。ざっくり25万円です。
この中に、機械も車も軽油も事務所も、さっき並べた費用が入っています。
1人約4万9,200円だから、それが職人の日給になる、という話ではありません。応援の人工単価でもありません。
吹付班として受け取る工事代金を、人数で割った数字です。
それと、施工日数と出勤日数も違います。
機械を整備する日、資格の講習へ行く日、次の現場の準備をする日もありますよね。
その費用を含めて、年間でいくらの工事代金が必要かを考えています。
この表では日数の違いを見やすくするため、年間経費は同じ金額にしています。
実際は稼働日や移動距離が変われば燃料等も変わるので、各社の数字に置き換える部分です。
自分の年収に近いところで見てみる
その1では、自分の年収がどの辺りかを見ました。
今回の会社で平均年収を変えると、必要売上はこうなります。
| 職人10名の平均年収 | 利益15%に必要な年間売上 |
|---|---|
| 3,5 triệu yên | 約9,147万円 |
| 4 triệu yên | 約9,836万円 |
| 4,5 triệu yên | 約1億524万円 |
| 5 triệu yên | 約1億1,212万円 |
| 5,5 triệu yên | 約1億1,900万円 |
給与と、その会社負担17%だけを変えた比較です。設備や他の経費は変えていません。
平均年収なので、若手が350万円、職長が550万円なら、その人だけの金額で全員を計算しないように。
社員全員の給与を足して考えます。

Nhân tiện thì
利益無しの場合:ひと月あたり22日×21万×=4,620,000円です
この金額が利益なしの金額です。
請負金額を施工月数で割ってこの金額を下回るならほぼ利益なしĐúng vậy!
この金額を下回るなら仕事を請けては行けません!!
これを我々施工業者が守れば利益は確実に上がりますし、会社は少しずつ良くなります。

今回の計算では、職人10名、平均年収400万円、材料支給で機械持ち。
この条件で、利益10~20%を残すための売上が約9,290万~1億450万円でした。
ただ、出張が多ければ宿泊代が違うし、車の走行距離が増えれば燃料も変わる。
機械を借りる会社なら、機械費の入れ方も変わります。
なので「10人なら絶対1億円」と覚えるより、表の中身を自分の会社に当てはめてみてください。
あと、利益が出た金額と、銀行に残る金額も同じではありません。
今回、借入元本の返済は経費に重ねていません。細かい計算は割愛です。
実際のお金の予定では、返済や納税、それから工事代金が入るまでの立替分も見る必要があります。
目標値ですが、
総売上÷人数=1人当りの売上高、1200万~1800万↑↑あれば優秀です!(材料無し 手間、機械持ち)
私は、職人もこういう数字を知っておくべきだと思っています。
毎日乗っているハイエースも、使っている吹付機も、交換したホースも、工事代金の中から払っている。
自分の給料と会社の売上を比べるなら、その間に何があるのかまでしっかり知ってください。
ちなみに、利益10%を残すラインを「最低売上」とすると、職人1人当たり年間で以下の金額です。
| 職人の年収〈総支給〉 | 最低年間売上〈利益10%〉 | 年間売上〈利益15%〉 | 年間売上〈利益20%〉 |
|---|---|---|---|
| 4 triệu yên | 約930万円 | 約980万円 | 約1,050万円 |
| 5 triệu yên | 約1,060万円 | 約1,120万円 | 約1,190万円 |
| 6 triệu yên | 約1,190万円 | 約1,260万円 | 約1,340万円 |
| 7 triệu yên | 約1,320万円 | 約1,400万円 | 約1,480万円 |
この経費、利益は安めに見ています。
なので、実際は給料の2倍~3倍弱は必要です。
肌感的に2.5倍位で推移してると思います。
あくまでも目安ですが、それ程外しても居ません。
物価がドンドン上がっている今は、自社社員為にも断る仕事はしっかり断って行きましょう。
よい元請はその辺もしっかり分かってくれます。
しっかり交渉ですね。
ちなみに、この会社の場合のザックリ概算で会社に会計上残る金額です。
が、実際このお金は毎月の支払などで支払われているので、通帳に残る現金はわずかになります・・・(泣ける)
| 売上(税抜) | Tỷ suất lợi nhuận | 税金(概算) | 税引き後金額 |
|---|---|---|---|
| 約9,289万円 | 10% | 約279万円 | 約650万円 |
| 約9,836万円 | 15% | 約443万円 | 約1,033万円 |
| 約1億450万円 | 20% | 約627万円 | 約1,463万円 |
Hẹn gặp lại nhé.



