皆さんこんにちは。
エンタです。
駆け出しの頃勾配がイマイチ分かっていませんでした。
ある程度数字に触れてくると、よく耳にする様になると分かってくるものですよね。
通常この様な絵を描いて説明すると分かりやすいですよね。
土工屋(どこうや、もしくは土木屋)は勾配で言いますよね。
例えば、1割とか5分勾配とか。
1割というのは、上記図のように、縦(鉛直)1を基準にして1対1の勾配です。
1m水平に行き、1m鉛直に上がった時の勾配です。
5分勾配って言うのは、縦を1とした時に、0.5と言う事です。
表記としては図面には1:0.5と表記されています。
これが、0.3だと1:0.3となります。
言い方としては、1割3分勾配(いちわり、さんぶ、こうばい)
測量屋(土工屋)は1割3分5厘(いちわり、さんぶ、ごりん)とか言ったりします。
そして我々法面屋は角度で知る事が大事です。
人によってはすでに覚えている人も居ます。
この分や割を角度で表す時は計算機を使って下記の様に計算して下さい。
=Atan(1÷1)
=45度
Atan とはアークタンジェントです。
tan-1 とも表現することがあります。
5分勾配を計算してみます。
=Atan(1÷0.5)
=63.4度
5分勾配の法面の角度は63.4度になります。
こんなの知ってどーなんの?って思われますが、我々は鉄筋挿入工の際に打設角度があります。
その打設角度を設計する際に、法面に対して直角と計算する場合が多々あり、
図面にも法面に対して直角と表記されている場合があるんです。
その際に法面の角度を計算し、90度から差し引くと削孔角度になります。
5分勾配の法面角度は63.4度なので、
=90度-63.4度
=26.6度
コレが削孔角度になります。
現場に行って知らないではマズイのでこの辺は押さえておいて下さい。
特に最低限の関数電卓の機能は使える様にしておきたいですよね。
ちなみにですが、たまに(結構ある)パーセント表示してある場合もあります。
また、元請が%で話しする事もあります。
難しく考えなくても良いのですが、水平を1とした場合の高さでの割合です。
この辺はあまり覚えなくても良いのですが、道路標識には出てきます。
水平100mを基準に37m鉛直に上がった勾配と言う事です。
この道路はとてつもない勾配の道路だという事が分かります。
それではまた。