超重要!令和7年12月施行における改正建設業法ポイントと対策

皆さんこんにちは。

エンタです。

 

今回は、現場の我々にとって「お財布」と「未来」に直結する、めちゃくちゃ大事なニュースです。

その名も…「改正建設業法」!

これが、来年、令和7年(2025年)12月12日(今日)からいよいよスタートします。

「うわ、また法律の話? 難しそうで眠くなるわ~」

って思ったそこの法面屋!

ハッカーの手をちょっとだけ止めて、聞いてくださいw

改正建設業法

これを知らないと、元請けさんも下請けさんも、冗談抜きで「知らないうちに法律違反」になっちゃう可能性です。

逆に言えば、「ちゃんと利益を出せるチャンス」でもあるんですよ。

今回は、難しい言葉は抜きにして簡単に書いてみようと思いますw

私の様なバカな法面屋にも分かるように丁寧に解説していきます。


そもそも、なんで今さらルールが変わるの?

一言で言っちゃうと、「建設業界、このままだとマジで人がいなくなるぞ!」っていう国の焦りでしょうねーw

  • 給料がなかなか上がらない

  • 休みが取れない

  • 若い子が入ってこない

  • 材料費だけは爆上がり

こんな状態だと、誰も「建設業やりたい!」って来てくれない昨今です!

だから国が、「ちゃんとお金を払って、ちゃんと休める業界に強制的に変えるぞ!」ってルールを作ったんです。

30年法面屋やっている私たちからすればやっと!って感じですが、やっと日の目を見る事が出来るの!?


ここが変わる!「やっちゃダメなこと」3連発

今回の改正で、特に大事なのがこの3つ。

これからは、発注者だけじゃなく「仕事を受ける側(建設業者)」も守らないとアウト。

安売り禁止

1. 「赤字確定の安売り」は禁止!

これ、一番の衝撃ポイントです。

今ままでは「発注者(お客さん)がいじめちゃダメ」だったんですけど、これからは「仕事を受ける業者さん自身」もダメになります。

どういうことかと言うと…

「仕事が欲しいんで、赤字覚悟で激安でやります!お願いします!」

↑ これが、法律違反になります。(これでアホな安売り業者が減る!!)

イメージとしては、国から

「えっ、その金額じゃ職人さんの給料出ないですよね? ボランティアじゃないんだから、ちゃんと適正価格で見積もり出しなさい!」

って怒られる感じです。

「安くしないと仕事取れないよ…」って気持ちは痛いほど分かりますが、これからは「安売り=違法」の時代です。

勇気を持って適正価格を提示しましょう!

著しく短い工期の禁止

2. 「魔法使いじゃないんだから!」な工期は禁止!

「これ、明日までに終わらせて」

「工期かかり過ぎじゃね?」

…いやいや、魔法使いじゃないんだから無理でしょ!ってこと、現場ではよくありますよねw

これも禁止になります。

これからは、仕事を受ける側も

「そんな短い期間じゃ、安全に工事できません!無理です!」

と、ちゃんと言わなきゃいけなくなります。

無理なスケジュールで契約すること自体が、お互いに責任を問われるようになるんです。

建設工事の見積書の作成の厳格化

3. 「どんぶり勘定」の見積もりは卒業!

「工事一式 〇〇万円!」

みたいな、中身がよく分からない見積もりはもう通用しません。

  • 労務費はこれくらい

  • 材料費はこれくらい

  • もし材料費が急に上がったら、ちゃんとお金追加してくださいね(見積条件)

こういうことを、見積書や契約書に細かくバッチリ書かないといけなくなります。

特に「材料費が高騰した時のルール」を決めておくのは必須!

「一式」で済ませていた古き良き(?)時代は、これにて終了です。

お金勘定出来ない業者は・・・・(結局支店業者が作って印鑑だけ押させられるのか?)


じゃあ、現場はどう動けばいいの?

「適正価格」じゃないとハンコを押さない!

  • 元請けへ下請けさんの見積もりを見て、「安すぎるな」と思ったら、逆に心配してあげてください。「これじゃ赤字でしょ? 計算し直しておいで」って言うのが、これからの「優良企業」の姿です。
  • 下請けへ「とりあえず仕事欲しいから安く出しとくか…」はもうやめましょう。自分の会社のコスト(特に人件費!)をしっかり計算して、「この金額じゃないとできません!」と胸を張って出してください。法律があなたの味方をしてくれます!

社内のみんなで「意識改革」!

社長だけが知っててもダメです。現場監督さんも、営業さんも、職長さんも。

「安請け合いは、違法らしいよ」

っていう空気を会社全体で作っていきましょう。

もし、どうしても理不尽な要求をされたら、国交省に通報する窓口(駆け込み寺みたいなもの)もありますから、

一人で抱え込まないでください。

と言ってもこの辺が難しい建設業!(通報したらどうなるのか?)

「公益通報者保護制度」


いろいろ言いましたが、今回の改正は決して「いじめ」じゃありません。

「ちゃんと利益を出して、職人さんがしっかり働ける業界にしよう!そしてしっかりインフラを法面を守って行こう!」という、国からの強力な追い風です。

うっちゃけ中小零細親方企業にとっては「書類増えるし面倒だな~」って思うこともありますよね。

また書類増えるのか!?って思っています。

でも、ここでちゃんと体制を整えた会社だけが、これからの厳しい時代を生き残れるはずです。

「安売りしない」「無理しない」「ちゃんとお金をもらう」

これを当たり前にして、みんなで建設業を盛り上げていきましょう!

 

と言っても、お金の出し方知らないとダメなんです!!

ココに関してはホントに以前やったリアルエンタの様に、実行予算の作り方講座しようかと思っています。(有料)

恥をさらけ出して、出来ない事を学ぶのも良いのかな?って思います。

 

それではまた。

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