法面屋が考える擁壁補強工(その10)やってはいけないその施工

皆さんこんにちは。

エンタです。

石積補強は思ったよりも安かった!

と言う事をお聞きしました。

そーなんです。

思ったよりは安いんです。

そして、土が崩壊する要因の1つの除去として水抜き工

土を止めると言う感じの鉄筋挿入工がやはり高額になります。

ブロック擁壁対策

どこまでやるかによっては人それぞれの価値観や考え方なので、調査後に事実を施主にお伝えするだけです。

その結果、どうした方が良い、コスト下げるならどうする?って相談に乗ります。

モルダム等の表面工。(現状の石積だけを補強)

大雨や、崩壊に対して少しでも耐久性を上げたいなら水抜きボーリング工。

絶対に崩したくないなら鉄筋挿入工。

時と場合に寄って上手くやれる施工がイイと思います。

何でもかんでも、こうするべきっと言うのはないので柔軟に行きたいですね。


 

と言うことで、前回の続きです。

法面屋が考える擁壁補強工(その1)

法面屋が考える擁壁補強工(その2)擁壁の種類編

法面屋が考える擁壁補強工(その3)擁壁の種類編

法面屋が考える擁壁補強工(その4)擁壁の種類編

法面屋が考える擁壁補強工(その5)対策工法編

法面屋が考える擁壁補強工(その6)対策工法編

法面屋が考える擁壁補強工(その7)設計編

法面屋が考える擁壁補強工(その8)お金編(擁壁)

法面屋が考える擁壁補強工(その9)お金編(空石積)

石積

 

今回はやってはいけない施工としまして書いて行こうと思います。

 

石積補強などで、よくyoutubeなどで出されている方々がいます。

その中でクラックが入っている、崩壊している、はらんでいる、

などなどをコンクリートなどで覆ってしまう工法をよく見ます。

石積補強

コレって本当に良いのか?

って思います。

見た目は非常に綺麗になります!w

 

しかし実際はダメです。

ダメな理由は石積が崩壊している原因を対策していないんです。

上から塗って隠してしまっただけ。

 

これでは絶対にダメ!

高さが1.5m程度ならまぁヨシとするかも知れません。(人が亡くならない可能性)

しかし、それ以上ではダメです。

 

石積崩壊対策

崩壊する原因を対策する必要があります。

なので、仮にモルタルを吹付けする、コンクリートを貼り付ける等する場合は、

内部圧力の対策、過剰間隙水圧の消散対策をする必要があります。

崩壊しない様に。

そうすれば表面をかくしてしまっても問題ありません。

 

その代わり確実に、どんな施工したか、どんな設計を元に施工したか?などバックデータを施主はもらって下さい。

当然施工写真等の書類が必要だという事です。

 

youtubeでは派手にCMしている業者をよく見ます。

一般の皆さんは気をつけて欲しいですね。

法面屋で有ればあれ?って思う事沢山有るとは思いますw

 

今後も石積、擁壁シリーズを書いて行こうと思うので

何か気になる事が有ればメール、コメントを頂ければ書いていこうと思います。

 

それではまた。

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