既設アンカーの頭部処理がおかしい(その2)

皆さんこんにちは。

エンタです。

先日の答えをw

頭部処理が変ってやつです。

頭部処理

実は、このアンカーヘッドに付いている鉄板やワイヤーはPC鋼線が破断して飛んだ場合でも事故が無いようにしているんです!

蓋してる。

過荷重アンカー

既設法枠に打設されているグラウンドアンカーには予定よりも大きな荷重が掛かってしまって過荷重状態という事です。

なぜ過荷重になるかと言うと、山が変位したと言う事です。法枠とアンカーと想定滑り線

ザックリ絵に描いてみました。

地山に法枠を設置し、アンカーを設置します。

コレで地山が安定しているとして、何か不測の事態が起きたとします。

例えば地震とか。

そうした時に想定滑り線(赤線)の部分で地滑りが起きた場合に法枠や地山は下に滑ろうとします。

しかし、アンカーが効いているのでそれを抑止するチカラが掛かります。

 

そうするとアンカーに過剰なチカラが加わってしまうという事です。

コレが過荷重状態ですね。(予定の荷重よりも100%を超えて荷重が掛かっている状態)

それを止めるべく、法枠の枠内にざぶとん枠を設置してグラウンドアンカーを施工してあります。

そして、過荷重になったアンカーの除荷は行わずに頭部での処理で終わらした様な感じですね。

恐らく、除荷すると新設したアンカーに負担が掛かる可能性があったのではないかと思われます。

過荷重アンカー頭部処理

10㎜くらいの鉄板にゴム板を取り付けて、法枠にホールインアンカーを打設しワイヤーで固定。

破断したPC鋼線は勢いよくとてつもないチカラで飛び出しますから、この位は妥当でしょう。

 

こう言う事例を見ると、やはり緊張力は70~80%程度が妥当だと思います。

昔は100%なんてまず引張っていませんでした。

大体が80%程度でした。

しかし、最近のコンサルは100%と言います。

 

私的には80%前後で待受のアンカーにした方が安全のように思います。

この辺は役所との協議にはなりますが、オススメは80%程度。

不測の事態にも安全に対処できるようにする事も我々の仕事の様に思います。

皆さんはどの様に思われますか?w

 

それではまた。

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