削孔スライムは何の意味も成さないけどなぜ取るのだろう?

皆さんこんにちは。

エンタです。

あちこちで緊急工事でどうにかしてくれとお電話いただきます。

我々も、元請けの都合で動いている以上はしょうがない部分もありますが、出来る限り協力したいと思っています。

その際に、工期を短縮できる方法を提案しています。

それを説明する力や協議する力は元請けの仕事なのでなんとも言い難いのですが、早めに全て丸っと振ってもらえるとこちらも楽ですし、スムーズですw

お互い助け合いですから、懸命に変更していきましょう!!w


閑話休題

削孔スライム採取の意味

アンカー工などでスライムを取る場合、有りますよね!?

私は1次下請けの場合、あまり取りませんけが指示があれば取ります。

スライム採取

これって、何が解るんでしょうか??

実はですね、ほぼ何も解りませんw

しいて言うと、色位ですかね~

1m、2m、3m~….20mと

1m置きに採取してもすでに混ざりまくっていますし、実際その部位のスライムかすら判断出来ません。

それを、網を使ってせっせと取っているんですよね。

例えば、スライムを取り忘れたから、横の山を削って採取しても誰も判定できませんw

色だけは分かるかも

ボーリング柱状図

ボーリング柱状図ーコア写真を見ながら

現場で、「おお、実際のデータと同じ様な感じだな」とか「似たような色だな、硬さだな」的な

使われ方をすればまだいいのですが、どちらかと言えば検査官がスライム取ったか?って言うから取ってる的な、なんか訳の分からない事になっているように思います。

ましてや、取ったからと言って、書類納品時には役所は引き取りません。

そっちで管理しておいてって・・・・

んじゃそりゃ??(すでにゴミ)

削孔スライムは検査対象では無い

竣工検査でしっかりスライムを取ったか?とか言われた事は未だかつて1度も言われた事が有りません。

言われた事ある方がいるのでしょうか??

まして、検査の対象になってませんよね。

点数にも反映されませんし。

検査官にスライム事自体を聞かれたことが無いのです!

スライムを採取して設計変更は出来ない

スライムを採取し柱状図とを照らし合わせ、定着部の色が違うからと言って設計長を長くするなどの変更は出来ません。

基本的にアンカー長自体の設計変更を行う場合は削孔径が変わらない限り有りません。

削孔径が変わると周面摩擦が変わるので削孔長が変わります。

地盤工学会の考え

グラウンドアンカー設計施工基準・同解説 P91

この様に書いてあります。

削孔中のスライムの色、機械の削孔速度(硬いかどうか)で地盤の妥当性確認の参考とする。

で、付録表3-1

グラウンドアンカー設計施工基準・同解説 P140

一番下の注)を見て下さい。

同じ地質、風化条件でも色調が異なることが多い

コレってどう言う事を言っているかというと、

スライムの色は当てにならないって事です。

あくまでも参考程度って事ですねw

そして、「やっぱわかんねーwww」 って事ですw

色もどんどん酸化して変化することも多々あります。

施工管理としては

管理者の立場的にはどちらでもよいと思います。

採取したい方は採取すれば良いし、その逆もまたしかり。

取りません!っと言い切れればソレはそれでOKという事です。

採取しなかったことにおいてペナルティーは存在しません。

全ては自己責任って事ですねwww

 

それではまた。

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