今後の植生工の在り方と材料選定について考える(その1)

皆さんこんにちは。

エンタです。

植生マット

植生工ってやっていますか?

 

最近ではメッキリ減った植生基材吹付工ですが、

この時期からと言うか今後の植生工の在り方って考え直した方が良いと思うんです。

 

今年、メチャクソ暑かったですよね!!?

恐らく今年の夏に吹付けした植生工で植生基材吹付や種子吹付のほとんどの種死んだんじゃない?

って思いました。

種子ってどの位の温度でまで保つのか?って考えてイロイロ調べて見ました。

 

種子の発芽温度

種子の発芽温度は最適発芽温度は 20〜25℃と言われています。

全ての種子に当てはまるとは言えませんが、35℃では発芽が著しく低下するそうです。

種子保存時の寿命(生存可能性)

種子保存の際には、温度・湿度・水分量が特に重要であり、温度が高く、湿度が高い状況では種子の劣化が加速するという総説があります。

種子の寿命(失活率)は主として「温度」と「水分含有量」に依存するらしいです。

猛暑の植物

⚠️ 「猛暑の温度でも死滅しないのか?」について

日本の屋外の猛暑(例えば気温が35〜40℃・直射日光下・土壌表面で50℃以上になる可能性も)という環境を想定。

 

発芽適温を超えてしまえば、発芽率が大幅に低下します。

(例:35℃以上で著しく低下)=したがって「猛暑=発芽できない可能性が高い」。

種子が“発芽して芽を出す”ことと、“種子自体が完全に死滅する(生存不能となる)”ことは別で、

ある程度耐えて保存・休眠状態を維持できる種子もあります。

保存条件(高温・高湿)だと種子の劣化・死滅は加速します。

加速老化試験の例では55℃以上で数日あるいは数時間で50%死ぬというデータがあるため、

屋外直射・高温高湿の環境では生存率低下のリスク。

種子の種類によって耐性が大きく異なるため、「今年の猛暑で“すべての種子”が死んだ/死なない」と一般化はできず、

乾燥種子(orthodox)であれば比較的耐性があるものも多いですが、

湿った状態・高湿度条件では危険。(日本の夏ではほぼ高温多湿)

日本の典型的な猛暑(例えば35〜40℃)は、種子の発芽にとって“適温”を超えており

かつ種子保存としても“理想条件”を逸脱しているため、推奨できる環境ではない。

 

※参考文献 理化学研究所 による「種子の寿命をコントロールする」、「遺伝資源種子の長期保存における貯蔵条件の比較」

寒冷地での種子の生存

保存温度を −18 ℃ 程度まで下げておけば、正規種子は5年以上の保存が可能だそうです。

しかし、「乾燥していても低温(例えば −5 ℃ など)で損傷を受ける」「凍結氷晶形成による細胞損傷が起きうる」とも。。。

もうね、どっちやねんって話しなんですが、水分を持っている状態で霜が降りる状態だとヤバイと言う事ですね。

そして比較的夏よりも冬の方が保ちがいいと言う事です。

 

種子の温度はこんな感じです。

昔から種子は春と秋が最適って言われていましたからね。

それ以外は出来るだけ吹かない方がイイって事で。

 

次回はどうすれば良いのか?

その工法は?

やり方は?って事を考えてみたいと思います。

 

それではまた。

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