皆さんこんにちは。
エンタです。
先に基本試験の書類を説明したかったのですが、
私の都合(イロイロ追われてる)で施工から行こうかと思いますw

グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その1)
グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その2)地耐力編
グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その3)地耐力編
グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その4)地耐力編
アンカー体の準備

今回はエスイーさんのタイブルアンカーを使用して確認試験を行います。
そして、藤原産業さんのチューブゴムパッカーを使用します。
恐らく業界的に藤原産業さんしか材料販売していないと思います。

基本の構成はこの様な感じです。
コレはどのアンカーを使用しても同じです。
チューブゴムパッカーを使用する理由は自由長部と定着部のセメントミルクを分離し、
自由長部のセメントミルクを洗って摩擦を抜くためです。

今回は定着長は1500㎜なので、1500㎜の所までチューブゴムパッカーをセットします。

1500㎜はしっかり定着出来るようにします。
少し多めにしておこうとか、少な目にしておこうとかはやめて下さい。
せっかく試験するのである程度はしっかりやった方が良いです。
やはり出来る限り正確なデータ欲しいですよね。

テープの巻き代もあるので、2㎝くらいは控えます。
ここからテープを巻いていきます。

パッカーのポイント
幅広のテープでしっかり引張ながら※出来る限り小さくなるように巻き付けます!
このパッカーを出来るだけ小さくすることでケーシング内に入りやすくなります。
ポイントです。
とにかくテープで思いっきり抑えつけながら巻いてください。
こんなに巻いたらパッカーが膨らまないやろ!?
って思われる方います。
しかし、実際は簡単に膨らみますので安心してください。
チューブゴムパッカーの膨らみ目安が0.2Mpaです。
0.2Mpaは1㎜2当りに2kgfのチカラがかかるのでトンデモナイちからです。
ビニールテープなんて簡単に引きちぎります!

パッカーをしっかり巻いたら、注入用のホースを取り付けます。

注入用のホースのポイント
パッカーから注入用のホースの先端が出ているのでそこにホースを1㎝以上グッと差し込みます!
ポイント!
ここは※確実にしっかり突っ込んで、抜けないかを確認して下さい。
ココで抜けることがあると全てが終わります!w

押し込んだ後はこの部分も取れないようにしっかりビニールテープでしっかり固定です。
そして全体的に鋼線と固定します。

要所要所で確認しながらチェックしながら作成していきます。

あとは自由長を洗うためのホースを取り付けます。
ホースはアンカーの径やケーシングの内径などを考慮して取り付けて下さい。
もしも、入らない場合はケーシングを全て抜いてからの掃除でも問題ありません。

部分的に穴をあける事で効率良く洗う事が出来ます。
コレでアンカー体の準備が出来ました。
アンカーの種類によって作り方は多少変わりますが、9割はほぼ同じです。
逆に言えばエスイーのタイブルアンカーでの試験が少し特殊かもしれないです。
まぁやる事はそうたいしたこと無いのでやってみて下さい。
次回は施工編です。
それではまた。



