グラウンドアンカー工における地下水圧による砂の吹き上げ対策(その4)

皆さんこんにちは。

エンタです。

先日うちのレジェンド(74歳)にいつまで仕事するんですか?(あと何年くらい?って意味)

って聞いたところ、

「毎日が勝負じゃ!」

カッコいい爺さん

重鎮の言葉に言葉を失いました。。。。


閑話休題

砂の巻返しがキツイ時は本当に大変なのですが、対策は。

1,水量を増やす。(機械サイズを上げる)

2,コンプレッサーを大きくする。

3,余堀はホドホド。

4,砂が安定するまで待つことも大事。

5,今から書きます。

 

今回はグラウトを使用しました!

通常、2重管削孔が終わった段階でインナーケーシングを回収してアンカー体を入れます。

が、今回はあまりにも砂が吹き上がるので、インナーケーシングの先端からグラウトを送りました。

その後にインナーケーシングの回収です。

先にグラウトでケーシング内に蓋をした感じです。

セメントミルクの比重は3.0以上ありますから、水よりは3倍以上重いので吹け上がりにくいです。

水位が高すぎたり、水圧がある場合はそれすらも飛ばされる可能性もありますが、その場合はまた他の対策です。

グラウトの自重による圧力

先にグラウトを注入すると吹け上がらなくなりました。

そのお陰で今回はうまく定着することが出来ました。

人によってはそんなやり方駄目だろ!って方もいると思いますが、今回はコレで成功しました。

当然ですが、しっかり定着出来ています。

 

この方法の場合のデミリットがあります。

それはアンカー体を挿入する際に抵抗がもの凄く有ります。

抵抗とはグラウトに挿入するので簡単に入って行かないって事です!ドブ付けとも言いますが、入りにくいので苦労します。

 

それとインナーケーシングから機械の送水ラインまで全てにグラウトが入るので洗うの大変!w

しょうが無いのですが、グラウトって意外と洗えてそうで残っているんですよね~

しっかり洗って次に備えて下さいw

高圧洗浄機

実はグラウトは砂に対してすぐに脱水してしまうんです。

なので注入後グラウトの表面はカチカチになっているんです。(砂に対して加圧は超有効)

グラウト自重で加圧する前からカチカチにはなるんでしょうけど。

なので上記の方法でも十分に定着部を確保しつつ施工出来るわけです。

アンカーグラウトオーバーフロー

では水圧が高い場合もあります。水圧が高いとグラウト押し出されて来ます!

私も過去に1回だけ経験しました。それはそれは焦りましたw

そんな時はどうするのでしょうか?って思いますよね?

それはまた次回でw

 

それではまた。

グラウンドアンカー工における地下水圧による砂の吹き上げ対策(その1)

グラウンドアンカー工における地下水圧による砂の吹き上げ対策(その2)

グラウンドアンカー工における地下水圧による砂の吹き上げ対策(その3)

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