皆さんこんにちは。
エンタです。
ICTやDX化についてどの様に思いますか?
私がまだ監督現役の頃、建設CALSが始まりました。
東海地方の国交省の中部地建で初めてデジタル写真で電子納品を行ったのは、実は私ですw
と言っても国交省発注のゼネコンの下請工事でしたが、
1回目のモデル工事だったので当時その辺のデジタルに長けていた私が行くことになり、
ゼネコン社員に教えつつ、自分自身は手探りでデジタル写真と図面を作っていました。
その現場の電子納品全て作った記憶があります。
当時のソフトウエアは3種類ほどありどれを使うか選択権がありましたが、ぶっちゃけどれでも良かったので元請にお任せでした。
それを取りあえず使いこなしなんとか納品。
当時だれも分からないので、ガイドラインを読みつつ取りあえずコレでいいのか?って感じで作っていきました。
それなりにやれてそれなりに完成しましたが当時は最終紙ベースで検査でした。
それが今では当たり前のシステムで、だいたいどこの会社も普通に使用していますよね。
そして当時出てきたので、代行業者。
電子納品代行業者です。
写真データーを渡せば電子納品してくれるサービス。
1現場当たり10~30万位だったように思います。
私は比較的書類が得意で、デジタルも大好きだったので他社(元請)の書類をたっくさん作ってきました。(当然無料)
あ、焼肉くらいは連れて行ってもらったw
そのお陰で当時はまぁまぁのスキル有りましたね。
しかし、時間と共にソフトウエアがドンドン進化し、今は誰でも出来る時代になりました。
ソフトウエア会社はドンドン大きくなりました。
知っている限りでその当時から建設系のソフトウエア販売している会社はトテツモナイ大きさに成長しています。
ITバブルも後押ししていますが。
我々建設業者はどうですか?
便利になりましたが、衰退、衰退ですよね~
そして今はもう人手不足で仕事が回らない。
しかし毎年ソフトウエアの年間使用料は支払う必要が有る。
そして、そこに今度はICTの波がw
最初は空撮から始まりました。
航空測量の技術が一気に一般的になりましたよね。
そこから今度は施工箇所をスキャンして、点群データを作って3D化。
iPhoneProだとLiDAR機能を使用して簡単に3D化も出来るように。
出来形管理は3Dデータを使って管理もする様に。
重機にデーターを乗せて。
施工前当初をスキャンし、施工後をスキャン。その差分を求めて。。。
また、そのデータを使用して検査
流れはこんなイメージ
測量 | ドローン(UAV)・3Dレーザースキャナによる地形測量 |
設計 | 3D CAD・BIM/CIMによる三次元設計 |
施工 | ICT建機(バックホウ・ブルドーザー等)による自動制御施工 |
管理 | タブレット端末での進捗管理・クラウドでの情報共有 |
検査 | 3Dモデルと施工データを比較して自動で出来形確認 |
と言う一連の作業を外注にw
自社内製化出来る元請ならまだいいですよね。
実際内製化出来ている会社はどの位ありますか??
建設会社としてのメリットって結局どこにあるんだろう??
建設会社を取り巻くシステム会社が大きくなるだけ。
メインは建設会社で有るべき事だと思うのに。
ICTのウエイトは機械メーカーやシステム会社にかなり偏っている気がするのは私だけだろうか??
便利になっていくのは良いんです。
それ自体も一切否定するつもりは無いんですが、なんだかまた建設CALSの二の舞になりそうで。。。
建設CALSの時は、分からない事や便利なことを色々な業者間でかなり共有して、ネットでも頻繁に議論されていました。
それが最近のICTに関しては座標の取り方、スキャンのやり方、どういうデータが使い易いとかがかなりブラックボックス化している気もします。
かなりシステムが今の所複雑化しているので分からない人にはサッパリでしょうが、ある程度はソフトウエアが補完しているので時間が進めば誰でも出来る技術にはなるはずです。
それが今は秘密主義でw
そう言うのを一切隠さず公開することで一気に皆が便利になるのになーって思いつつ、その辺も滞りを感じますw
まぁ自分の食いぶちを教えたくないと言うのはよく分かりますけどね。
そう言った事を全てまるっと公開する事の方が先の未来のメリットにはなるような気がしますが。。。
私は基本知っている事は全て話したい、教えたい方なので特に思いますw
人それぞれですが、私的に教えれば教えるほどそれ以外の情報も入って来てもっと良くなるんですよねー
そして周りの方が凄く助けてくれるんですよ。
業界の為にそう言った方々が増えてくれる事を望みます^^
そして、このICTがもっと元請に、建設会社にメリットのある様にして欲しいです。
私の言うメリットとは当然ですがお金です!
地元の小さな建設会社にメリットがあるように。
そんな会社潰れればええんじゃ!って言う方も居ますが、それは長い目で見ると自社も明日は我が身って事です。
もっともっと建設業界を盛り上げて魅力有る業界にしていかないと人手不足も解消出来ません。
ICTは、施工会社が少しでも楽に早く施工出来る為の道具(手段の1つ)です。
その道具が無ければ施工出来ないと言う事は有りません。(今の所)
しかし流れはその道具を使わざるを得ません。
だからこそその道具を上手く使って建設会社が儲かるようにして欲しいですね。
色々な考え方がありますが、皆さんはどの様に思われますか?
ちなみに、私はICTとか大好物ですw
もしも、私が元請業者だったらトコトンやっていたと思います。(うちは下請なので思いっきりはやらない)
法面のICTをガンガンやっていたと思います。
そして、それを全てブログ(ココ)で公開していると思います。
それではまた。