皆さんこんにちは。
エンタです。
先日、知り合いの方から、
「法面工とアンカー工の求人は細かく書いてあるのに、施工管理が押せないのだけど!」
とクレームを頂きました。
もちろんその方は施工管理の方です。
こんな顔で言っていたと思いますよw
施工管理高騰とか言っておきながら、お前の所はどうなんや?
って事ですよね。
分かりました、もうちょっとしたら公開します。(たぶんw)
もう少々お待ち下さい。
閑話休題
以前、毛細管現象について書いたのですが、
先日イイ感じの現場を発見しました。
おそらく結構な水を抱えている山だと思われます。
そこに仮設のアンカーを行っていて、その孔口から湧水が上がって来ています。
アンカーヘッドからもジャンジャン出て居ます。
アンカーヘッドからの湧水
永久アンカーの場合でもアンカーヘッドから出てくる場合があります。
この場合は非常にまずいので何らかの対処をする必要があります。
なぜマズいかというと、
アンカーヘッドと定着クサビは鉄の生材なんです!(エポキシ被覆もあるけど)
生材という事はスグに錆びるんです。
空気中の水分だけでドンドン赤錆が出てきます。
それを防ぐために防錆油入れるわけですが、
この様に下からドンドン湧き揚がってくるとキャップ内に水が溜まってしまうのです。
対 策
結構簡単な話ですが、アンカーヘッド全体をコーキングするんです。
出来るなら、水に濡れる前にアンカーヘッドを大まかにコーキングしておき封をする様な感じで取り付けます。
水道(ミズミチ)は出る所(内圧が低いところ)があるとそこに向かって上がって来るので
出口を完全に塞いでしまえば受圧板裏から出てきます。
そうする事で、安心してヘッドキャップを取り付ける事が出来ます。
当然、ヘッドキャップ内は防錆油が充填してあるので、頭部処理は完璧です。
ただし、最近の調査でグラウンドアンカー工の一番の劣化はプレートの背面です。
これだけは出来ない
この水を止める事は出来ません。
よく止めろとか言う方がいますが無理です。
そして止めない方が山の為にもなるので出した方が良いです。
脱水させる事で山が軽くなります。と言う事は滑りにくくなります。
実際は、アンカー工によって山が圧縮されている要素もあるのでしょうが。
計り知れないですね。
出来る事なら集排水ボーリングを行うのが一番です。
地滑り対策の本質は水を抜く事だと思っております。
それではまた。