皆さんこんにちは
エンタです。
よく質問されるので、今回も書かせていただきます。
「鉄筋挿入工における2重管削孔時のグラウト注入」
ほんとこれはよく聞かれます!
1本ごとの注入なのか?
まとめ注入で問題ないか?
どこかに文献無いか?
などなどですね。
今回しっかり書くので覚えておいてくださいw
1,なぜ2重管削孔なのか?
シングル削孔(現場条件Ⅰ)において削孔後、鉄筋をを挿入できない為。(設計思想)
2,1本毎注入が必要か?
山が自立しているのであればその必要はないが、、、
1について
鉄筋挿入工と言うだけあって鉄筋を挿入しセメントミルクで定着する工法です。(全面定着)
そもそもが鉄筋が入らないと意味がないと言う事で、シングル削孔で鉄筋が挿入ができない場合は2重管削孔になります。
しかし、2重管削孔すると地山がケーシングの回転と打撃と摩擦によって圧密され孔壁が自立してしまうことは多々あります。
この場合、鉄筋に注入ホースを抱かせて穴に挿入し、後からまとめ注入できます。
2について
1本注入する必要性というのはどこからともなく出てきた話なのですが、
おそらくグラウンドアンカー工の施工方法が2重管で同じなためそれを言った誰かがいるという事でしょう。
しかし、上記で書いたように、鉄筋挿入工において2重管を行った場合、
自立する事もかなり多いため、まとめ注入は十分できます。(あくまでも施工中の結果論)
シングル削孔においてまとめ注入は基本的に行われています。(それしか出来無い)
しかし、2重管になったとたんに1本注入ってどういう事や?ってなりますよね。
私も???なりますw
シングルであろうがダブルであろうが削孔径が違うだけでなぜ?
あくまでも鉄筋を挿入する事が出来るデキナイでの工法選択がされているはずです。
と言う事はまとめ注入でも注入ホースさえ入っていれば何ら問題ないという事という風にも解釈できるって事です。
が、グラウンドアンカー工の施工方法を持ってこられると1本注入という話になりますw
私的にはどちらでもいいのですが、その分施工効率が下がり見積金額が上がります。
また材料を買う側の材料負担も大きくなります。
1本注入を行うに当って混和剤をレオビルドからFT700に変更する必要があります。(若干単価増)
最終強度はあまり変わりませんが、1週強度などはかなり差が出る可能性があります(気温やその他条件)
強度確認が遅れるため定着(ナット締め付け)が多少なり遅れます。(まぁ大げさに言うとです)
下請に至っては、グラウトミキサーが汚れる(固まる)ので施工後のケレン作業がでます。
ケレン作業を整備の外注に出すとケレンだけで約10万程度かかります。
結局はどちらでも良いのですが、1本注入はコストが上がるという事です。
福井県はたしか全て1本注入が基本でした!
監督員がズーッとくっ付いて施工するそうですよ?w(そんな事を聞きましたが本当ですかね?w)
どう言う状況で注入するにしても、
テストピースはAM/PM取って注入時の写真もしっかり取って下さい(意味分かりますよね?)
そしてもう1つ大事な事は、注入後に鉄筋をシャクって下さい!
シャクるって意味は上下左右に揺れ動かすって意味で、
シャクる事でセメントミルクと鉄筋の馴染みをよくする事が出来ます。
そうすれば確実にセメントミルクを注入出来ますし、施工不良を防ぐことが出来ます。
どちらの方法で施工するかは元請監督の考え方に依存するのでどちらとも言えませんが、
実際はシングル削孔も2重管削孔も同じです。
径が変わるだけで、しかもグラウンドアンカー工と同じ考えでよいわけでは無いって事です。
明らかに別工種で考え方が違いますから。
注入ホースだけはしっかり抱かせて底面から注入して下さい!(コレは絶対!!)
そして、今回の事に関する書籍って無いと思います。
NEXCOに書いて有るかな??
知ってる方いたら教えて下さい。
それではまた。