皆さんこんにちは。
エンタです。
これ自穿孔ロックボルトの抜け殻ですw
表層滑りに対する法面工を施された現場です。
法枠+自穿孔ロックボルト
自穿孔ロックボルトの選定理由は削孔孔壁が自立しない山と言う事でしょう。
実際この山は真砂化が進んでおり削孔入り口がヴォロボロでしたので、自穿孔ロックボルトはアリでしょう。
その表層崩壊対策が、深層崩壊によって崩壊した現場です。
グラウトしっかり注入されていたようで錆び1つない状態でした。
しかし、この写真を見るとグラウト一切無いじゃん!?裸じゃん!!
って思われますよね?w
実は崩壊時に鉄筋とグラウトの付着が一気に切れてグラウトが取れてしまうんです。
高強度のグラウトですから、想定以上の剪断力などの外的応力が掛かるとグラウトは鉄筋や孔壁からも剥がれてしまいます。
爆発的に崩壊しながら裸にされるんです!
そして鉄筋周りのグラウトは高強度なのでポキンポキンと折れて無くなって行くでしょう。
崩壊後のロックボルトにはグラウトが付着していない事の方が多いので役所に言われても動揺しないように!w
(役所もグラウトが付いていないので、注入したの?って思いますw)
ただし、だからといって中途半端な注入は御法度ですからお気を付けて!
注入していない場合生材だと錆びますし、亜鉛メッキでも白サビが出ていて一目で分かります!注入は確実に!!
昔、国交省の河川工事で河川際で施工中に記録的な大雨が来ました。
その時に法枠300+鉄筋挿入工だったんですが、法枠の裏を全て川に持って行かれ、鉄筋挿入工がポッキー状態で残っていたことを思い出します。
今思えば写真撮っておけば良かったって思いますが、その当時はまだ銀塩カメラ(フィルム)でしたw
昔の思い出の写真を役所に取りに行きたいですね!
それではまた。