皆さんこんにちは。
エンタです。
週休2日休みの制度になってしばらく経ちますね。
元請であれば、積算上で約5%程度の割増率があります。
では我々下請の場合どの位の割増率になるのか考えて見たいと思います。
下記の条件で日数を算出。条件1
基準は週休二日
週休二日
祝祭日休み
盆休み
正月休み
過去10年
年 | 労働日数 | 休暇日数 |
2024 | 246 | 119 |
2023 | 243 | 122 |
2022 | 240 | 125 |
2021 | 240 | 125 |
2020 | 239 | 126 |
2019 | 238 | 127 |
2018 | 243 | 122 |
2017 | 244 | 121 |
2016 | 243 | 122 |
2015 | 242 | 123 |
2014 | 242 | 123 |
下記の条件で日数を算出。条件2
週休1日
祝祭日休み
盆休み
正月休み
年 | 労働日数 | 休日日数 |
2024 | 296 | 69 |
2023 | 290 | 75 |
2022 | 290 | 75 |
2021 | 289 | 76 |
2020 | 290 | 75 |
2019 | 288 | 77 |
2018 | 291 | 74 |
2017 | 292 | 73 |
2016 | 293 | 72 |
2015 | 291 | 74 |
2014 | 293 | 72 |
下記の条件で日数を算出。条件3
週休1日
祝祭日休み無し
盆休み
正月休み
年 | 労働日数 | 休日日数 |
2024 | 306 | 59 |
2023 | 306 | 59 |
2022 | 306 | 59 |
2021 | 306 | 59 |
2020 | 305 | 60 |
2019 | 305 | 60 |
2018 | 305 | 60 |
2017 | 306 | 59 |
2016 | 307 | 58 |
2015 | 304 | 61 |
2014 | 304 | 61 |
上記を比較してみます。
週休2日 祝祭日休み 盆正月休み 条件1 | 週休1日 祝祭日休み 盆正月休み 条件2 | 週休1日 祝祭日休み無し 盆正月休み 条件3 | ||||||||
年 | 労働日数 | 休日日数 | 年 | 労働日数 | 休日日数 | 年 | 労働日数 | 休日日数 | ||
2024 | 246 | 119 | 2024 | 296 | 69 | 2024 | 306 | 59 | ||
2023 | 243 | 122 | 2023 | 290 | 75 | 2023 | 306 | 59 | ||
2022 | 240 | 125 | 2022 | 290 | 75 | 2022 | 306 | 59 | ||
2021 | 240 | 125 | 2021 | 289 | 76 | 2021 | 306 | 59 | ||
2020 | 239 | 126 | 2020 | 290 | 75 | 2020 | 305 | 60 | ||
2019 | 238 | 127 | 2019 | 288 | 77 | 2019 | 305 | 60 | ||
2018 | 243 | 122 | 2018 | 291 | 74 | 2018 | 305 | 60 | ||
2017 | 244 | 121 | 2017 | 292 | 73 | 2017 | 306 | 59 | ||
2016 | 243 | 122 | 2016 | 293 | 72 | 2016 | 307 | 58 | ||
2015 | 242 | 123 | 2015 | 291 | 74 | 2015 | 304 | 61 | ||
2014 | 242 | 123 | 2014 | 293 | 72 | 2014 | 304 | 61 |
パッと見みてどうですか?
条件1が今です。
条件3が過去です。
今は休みが半分になりましたね。
1. 労働日数の変化(週休2から週休1日を見た場合)
- 週休2日・祝祭日休みあり → 約238〜244日/年
- 週休1日・祝祭日休みあり → 約288〜296日/年
- 年間50日程度の労働日数増加(約20%増)
2. 1人あたりの労働時間の変化
- 仮に1日8時間労働とすると、年間400時間(50日×8時間)の追加労働
- これは週休2日制の約20%増加に相当
3. 施工性の低下(施工時間 vs 施工効率)
- 施工時間が増えると、施工者の疲労が蓄積し、施工性(時間あたりの出来形)が低下
- 長時間労働はミスや効率低下を招く(日本労働統計で指摘)
- 一般的な研究(ネットで調べると研究結果出てくる)では、労働(施工)時間が20%増えると生産性は5〜15%程度低下することが多い
4. 具体的な生産性低下の影響
- 疲労の蓄積 → 施工ミスの増加や施工スピードの低下
- モチベーションの低下 → 長時間労働が常態化(毎日残業)すると、仕事への意欲が下がる(サザエさん見るとウンザリw)
- 想像力を使う業務の効率悪化 → 頭を使う業務ほど休息が重要。法枠の割付とか(週休2日制の方が効率的)
5. 全体の生産性低下の試算
- 週休2日と1日を比較して労働日数は約20%増加したとしても施工性は5〜15%低下 続けばもっと低下していく可能性
- 施工日数を増やしても、施工量が20%向上するとは言えない可能性
- 週休1日は実際の生産向上率は5〜10%程度にとどまる可能性
- 長期的な現場の場合は特にマイナスに作用する可能性
って事を踏まえて、週休2日における見積の増額率って実際のところどの位かを考えて見ます。
1. 計算の前提
- 職人の日給:30,000円(仮定 常用 経費別)
- 週休2日制の労働日数(祝祭日休みあり)
- 週休1日制の労働日数(祝祭日休みあり)
2. 計算方法
(1) 各制度の月労働日数
労働日数を年ごとに計算し、12で割ることで月労働日数を算出。
例(2024年の場合):
- 週休2日制の労働日数:246日
- 月労働日数 = 246 ÷ 12 = 20.5日
- 週休1日制の労働日数:296日
- 月労働日数 = 296 ÷ 12 = 24.7日
(2) 各制度の月給の算出
-
週休2日制
- 月給 = 月労働日数 × 日給
- 2024年の場合 → 20.5日 × 30,000円 = 615,000円
-
週休1日制
- 月給 = 月労働日数 × 日給
- 2024年の場合 → 24.7日 × 15,000円 = 741,000円
3) 増額率の計算
増額率=(週休1日制の月給−週休2日制の月給)/週休2日制の月給×100
- 2024年の場合:
(741,000−615,000)/615,000×100=20.33%
- 他の年も同様に計算した場合、増額率は19〜21%程度
そして、見積なのでコレに機械が含まれてくるので機械も割増しする必要があります。
って思うんですが、実際は施工日数が減って機械の状態はどちらかと言うと良くなる方に。
約20%の施工時間が減るので20%減かと思いますが実際は、物価上昇によるリース・購入金額の上昇や
燃料代、その他消耗品の価格上昇によってトントンか5%以下の上昇かと。
上記の事を踏まえて、
人工は約20%増し
機械費は約1~5%増し
材料は別として、
見積の増加率は20~25%!
くらいかと思われます。
皆さん今後の見積は是非2割増しからwww
そして、このデータをAIに入れて週休2日と週休1日の施工進捗率を比較したところ、
施工進捗率(100基準) | |
週休2日 | 100 |
週休1日 | 102.6 |
2.6%しか向上しない!!!!
ええええええええええ
マジですか!!!?
って事に・・・・
そこで、では週休2日を基準にして、毎日1.5時間程度残業した場合にどうなるかを考えて見ました。
AIに下記の条件を入れてみました。
- 通常の1日あたりの労働時間 = 8時間
- 残業時間(平均) = 1.5時間
- 残業時間の生産性 = 通常労働の75%(過労による効率低下を考慮)
- 週休2日(基準値) = 100%
- 週休1日(労働日数増加+生産性低下+機械リスク) = 102.6%
2. 施工進捗の計算方法
(1) 1日あたりの作業量増加率
通常の労働時間(8時間)に対し、残業1.5時間を追加するが、残業時間の生産性は75%とする。
3. 週休1日との比較
-
週休1日(施工進捗 102.6)
→ 労働日数を増やすことで進捗向上するが、生産性低下・機械リスクが影響し、効果は+2.6%程度にとどまる。 -
週休2日+残業1.5時間(施工進捗 114.1)
→ 1日あたりの作業量を増やすことで、効率的に施工を進めることができ、+14.1%の進捗向上が期待できる。
4. 結論1
- 週休1日よりも、週休2日+1.5時間の残業の方が施工進捗が向上する(+14% vs. +2.6%)。
- 1日あたりの労働時間増加の方が、無駄が少なく効率的に作業を進められる。
- ただし、長時間労働による疲労や、残業手当のコスト増加は考慮する必要がある。
最終結論!
1,見積の金額は2割増し
2,急ぐ現場は毎日1時間程度の残業をする!(施工効率14%アップ)
3,残業した場合、施工出来高は上がるが施工コストも上がるため、利益は減る可能性がある。(その分早く終わる)
ご参考までに^^
それではまた。