皆さんこんにちは。
エンタです。
法面工事や山間部の現場では、「資材・機械搬入経路」が現場の成否を左右します。
資材や機械は現場まで届かなければ、工事は始まりません。
どうやって現場に材料・機械入れるのよ?って事は多々有りますが、無計画では手戻り多くなりますw
今回は、資材・機械搬入経路計画の考え方を実務的な視点で考えて見ましょう。
1. 現場条件の事前把握
- 現地調査を必ず実施(道路幅、勾配、路面状況、電線や枝の障害)
- Googleマップやストリートビューでは限界があるため、実際に走行確認(施工屋ならコレは必須なので)
- 通行禁止時間帯(通学時間、地域行事)も確認
2. 車両選定
- 大型は入るのか?
- 4t車が入らない場合は2t平や2tダンプへ分割搬入
- ユニック付トラックで吊り上げ搬入が可能か検討・BH(バックホー)はなにが入る?
- 必要に応じて不整地運搬車
3. 搬入経路の障害対策
- 曲がり角の内輪差確認(試走または図面でシミュレーション)BHでいける?不整地運搬車でいける?
- ガードレールやブロック塀の干渉箇所は事前に撤去・
- 一時的な電線の移動や枝払い
- パイロット道路の進入角等
4. 搬入時の安全確保
- 誘導員・見張り配置(見通しの悪いカーブ、急坂、集落内)
- 交通整理の作成(通行止め・片側交互通行・道路使用許可)
- 夜間搬入時は照明・反射材を準備
現場には行ったらこんな事を優先して考えます。
コレによってどう言った機械を入れる?ってなります。
設計書には削孔機55kwとか書いてあります。
だいたい55kwの削孔機って2t近く有ります。
コレを50m上にどうやって??ってよくありますね。
モノレール?4tダンプ?不整地運搬車?って選択肢。
昔、カニ歩きができる削孔機を150m横に移動させました。
足場幅4m程度でしたが、1日掛けてゆっくり移動。(まぁまぁ地獄w)
設計では見ていないのでそもそも考えていないって事だとは思いますが、
今後はそう言った事もドンドン増えて行くんだろうな~って思っています。(すでに起こっています)
それではまた。