皆さんこんにちは。
エンタです。
先日の大雨で石川の国道249号が崩壊したNEWSを見られました?
中能登土木総合事務所 能登茂和所長
「地震がありまして、山に亀裂が入って水みちが変わったのかなというのもある。
水が盛り土に含まれたことによって、崩落した原因の一因なのかなと」
知っているんですよね。
水が原因という事を。
でも、それが定かではない。
なぜなら、どこにミズミチが有るか分からないし、数値化できないモノは税金の無駄遣いと言う事になります。
ある意味で正確な税金の使い方で非常に好感が持てる一方で、
分かっているのに数値化出来ない、予測できない事にはお金は出せない今の設計。
盛土を施工する際に、必ず山側(地山)に向かって4m以上の水抜きボーリング工を施工する!
コレだけで結果はかなり変わったと思うんです。
仮設水抜きボーリングを打つ事で事前に崩壊を防ぐ事が出来て、かつ継続的に崩壊から守る!
先日の水抜きの効果を見れば一目瞭然ですよね。
あれがあったから崩壊しなかったんですよ。
施工後の大雨でもね。(あの現場は能登で超大雨でした!)
一般的な感じで、地山に盛土して道路作っていますよね。
左の山側の地盤がしっかりしていない場合、ココに鉄筋挿入工やグラウンドアンカー工を施工することって多々有ります。
例えばこんな感じですね。
イメージ的に仮設的鉄筋挿入工になります。
しかし、実際山を切ると水が出てきます。
ミズミチが変わった瞬間なのか、元々あった水なのか、それは分かりません。
しかし水は確実に出てきます。
大雨降ったら切った所に確実に出てきます!(一時的に開放された)
現状の施工では地山からの水処理方法は山側に吸い出し防止材(土砂流出防止)を設置し砕石で透水層を作って地下排水溝に導水します。
コレで壊れていない所もかなり多くあるのでコレはコレでコスト的にも施工的にも有効だと思います。
しかし、昨今の局所的大雨においてはもう通用しない様に思います。
じゃぁどーするのか?
私の考えは一択で、山から直接水を抜く!
コレしかないです。
山のミズミチが変わろうが何しようが、水抜きボーリング工から導水すれば山の崩壊は免れます。
イメージとしてはこんな感じです。
別に水抜きロックボルトでも同じ効果ですねw
地山を補強しつつ、奥からの水を抜く!
盛土の水も大事ですが、一番大事な部分って山からの水。
大雨が降れば当然地山から膨大な過剰間隙水圧が噴出して来ます。
それをいかに排出させるか!?
それに限っていると思っています。
そしてそれが一番安い方法ではないか?って思います。
それではまた。