皆さんこんにちは。
エンタです。
先日の投稿で緑化の話しを現場である方と話していました。
で、生えない、発芽しないのり面って今まである?って事で話しをしていました。
その話しはなかなか興味深くチップ材を思い出しました。
今回は、なぜ植生工が生えないかを考えてみます。
まず、生えない理由を上げていきます。(順不同)
1,雨量が少ない
2,緑化に適さない土質
3,勾配がキツイ
4,タネが多い
5,肥料が多い
6,糊が多い
7,日が当たらない
8,基盤材の発酵が進んでいない
9,獣が全部食べてしまう
ざっとこんな感じでしょうか?
まぁまだまだあるのでしょうが大概この辺に集約されるはずです。
1個ずつ解説していきます。
1,雨量が少ない
これはかなり地域性がある事です。
アッチの山は大雨なのに、コッチの山は全然降らない事って多々有ります。山に雲が当たってコッチに雲が来ない。
種子の配合計画時に種子の現場条件を変更する事で多少の発芽をコントロール出来ます。
2,緑化に適さない土質
これは根本的な話になりますが、岩盤とか、粘土だとかってもう無理です。
昔は岩盤緑化とか有ったのですが、最近はどうなんでしょうね。
3,勾配がキツイ
のり面が部分的に勾配がキツイと発芽しない事は多々有ります。
こればっかりはしょうがないですね。生えないモノは生えません。
もしも先にわかっているようであれば、役所にアソコのあの部分は緑化しても生えませんから!
って打合せ簿を出しておくと瑕疵担保は逃れられるかも??
その部分的にモルタルなどでもOK
4,タネが多い
昔は1m2当りに1万本とか生やして、牧草がドバッと生えてるのがよかった時代があるんです。
検査までにドバッと生えていないと検査官に指摘される悪の時代ですw
一気にドバッと生える事で土壌の栄養が一気に枯渇するんです。
そして冬にかけてほぼ全てが枯れていき、数年はその状態になるんです。
見た目は生えているようですが、枯れ草ですw最終的に腐って、日当たりが良いと土壌が再発酵し
よい土壌が生まれるのでまた生えてくる可能性が出てきます。ある程度年数が必要です。
5,肥料が多い
俗に言う肥料枯れ(ひりょうがれ)・肥料焼け(ひりょうやけ)になります。
だいたい緑化する場合は速効性のある肥料を使用しており、オール15などが主流だと思います。
継続的な追い肥の為に遅効性肥料も使用します。
肥料はそれ程多くなくてもある程度発芽します。ほどほどで問題ありません。
続きはまた明日。
それではまた。