現場監督は不正工事を見つけるプロでもある(その3)

皆さんこんにちは。

エンタです。

今回は法枠工における施工不良です。

法枠工

判りやすい所で交点や横枠のアンカーピンですよね。

法枠工 中心間隔測定

まずこのアンカーピンの役割ですが、法枠が組立中にズレる事を防止しています。

そた為モルタルを吹付けたあとにはそれ程必要がなくなるんです。

 

そしてこのアンカーピンは法枠サイズの3倍程度の長さのモノを打ち込みます。(交点用)

横枠の垂れ止めアンカーは法枠サイズの7割増し程度の長さの鉄筋を打ちます。

この打込時に全ての面が削孔だった場合非常に手間が掛かります。

ルートハンマー(削岩機の軽いもの)使用したり、ハンマードリルで削孔して打設するのが本来です。

 

しかし、もっと効率良く打設する為にこの鉄筋を切る業者がいます。

特にこの鉄筋というのは簡単に加工出来るモノです。

その為現場で鉄筋カッターでパツンと切ってしまうんです!

サンダー等の機械使えば一瞬ですから。

 

そんな業者いないやろ!?って思いがちですが、います。

たくさんはいませんが、確実にいることは間違いないです。

ちょっとバカな人は切った断面を上にしているのでキラキラして判りやすいです。

 

監督もいちいちこんなアンカーピンを管理する訳には行きません。

しかもそのうち必要じゃ無くなるモノに気を掛けてもいられない。(でも設計が大事)

こう言った部分は信用の名の下に施工業者にお願いしているところもあります。

切ることは無いであろう!

しかし切る業者がいるのでその為の予防策が必要です。

 

それは、必ず点検するって事です。

会社の安全パトロールのついでに施工パトロールを行い、ランダムに抜き取り検査を行います。

そう言うシステムを作ってしまえば抑止にはなります。

そして、切りそうな場所は大抵硬い所ですから、その辺も把握しておきましょう。

そうする事で業者もバレたくないので不正しなくなります。(少しでも抑止)

させない環境を作るのも仕事になるとはなんとも言いがたいですが、こう言った事は常習性があるので次の現場でも行われる可能性は十分にあります。

しない、させない環境と意識作りもするべきなんでしょうね。

超音波探査もイイかもしれないですね。

 

それではまた。

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