
先日、熱中症対策の義務化について少し書きました。
今日はどのような飲み物が、きつい仕事をしている皆さんに有効なのかを書いてみます。
60%は水分
人間の60%は水分と、よく言われました。
暑い中、作業強度も高いとなると、どんどん水分は奪われていきますよね?

汗で体を冷ましている
汗は車でいうところのラジエーターのような役割を持っています。
汗をかき、蒸発するときに体の熱を奪って体を冷ましています。(気化熱)
ですから、汗がポタポタと滴っている状態ではせっかくの冷却水を捨てていることになります。
これを無効発汗といいます。
長袖で速乾性のシャツを着てほしいとお願いするのにはこのような理由があります。
効率よく冷ましましょうということですね。
ファン付きの作業着なども、中のシャツが乾く助けになればよいわけで、風の強さよりも風の抜けを意識する方がよほど大切なことだと言えるでしょう。
熱中症対策の飲み物
人の体液の浸透圧は大体280~300mOsm/ℓです。
それに近い液体を等張液と言います。
Pで始まるスポーツドリンクは286mOsm/ℓ
Aで始まるスポーツドリンクは290mOsm/ℓ
のようです。
どのように乾いていくのか?
人の60%は水分だと書きました。
その水分のうち、細胞外液(血液・リンパ液・組織液など)と細胞内液(細胞内の体液)に分けることができます。
細胞内液と外液の間には細胞膜があり、これは半透膜ですので、水分のみを移動させることができます。
汗によって細胞外液が出て行ってしまうと、液中のナトリウム等のミネラルが濃くなっていきます。
すると、濃度を等しくするために、細胞内液から細胞外液に向かって水分が移動し、細胞内液も水分不足に陥ります。

どのような飲み物をどのような時に
このように、水分不足になっている時には、等張液より薄いものを摂れば、細胞内液に急速に届くということが言えます。
ですので、作業前には等張液(アイソトニック飲料)を飲み、激しい発汗時の水分補給には低張液(ハイポトニック飲料)が向きます。
(この際、ミネラルのお話は割愛します。)
作業前に等張液のアイススラリーなども深部体温を下げるのに役立ちます。
上手く使い分けてください。
実際の商品については、「ハイポトニック、アイソトニック」で検索してもらえたらと思います。
暑い日がやってきました。
皆さんご安全に!



