皆さんこんにちは。
エンタです。
先日の記事の対策を書いてみようと思います。
災害現場における2次災害対策としては、実はあまりやる事無いんです。
と言うのも、すでに災害として山が滑っているので余っ程大きく滑る事は無いからです。
しかし、今回の様に滑ってるじゃないか!?って言われるとそうなんですが、
今回の場合は滑りきらずに残ってしまった残骸(引っかかってた残骸)に過ぎないと言う事です。
その残骸がどれだけあるかなど分かるはずも無く、滑る事も有れば滑らないこともある。
その為の対策は、速くラス網を張って速く仮設吹付をすることです。
実際ラス金網を張るだけでも被害を最小限に留めることが出来ます。
抑止効果は無くとも網でつなぐことによって多少引っかかりが出来ます。
その上に仮設吹付を行えばとりあえずの雨風によっての浸食は防げます。
あまりも危険な場所であれば、網無しでも問題ありません。
これがとりあえず予算の関係や設計の関係で放置するのであれば一番効果的な安全対策です。
厚みは3センチでラス網は有っても無くてもどちらでも良いですが、
より安全性を担保したいのであればラス網を張るか、
ファイバー繊維を入れてモルタル自体の連続性を上げてください。
よくこういった現場で応急対策的に簡易でブルーシートをかぶせていますが、
降雨によっての表面的浸食対策なので効果は薄いです。(無いよりはまし)
仮設モルタルは当然お金が掛かりますが、次の施工がかなり安全になります。
落石は減りますし崩壊もほぼ無くなります。(山によりますけど)
本施工に入ったら法枠なり、コンクリート吹付なり行えば問題ありません。
やはり法面の場合それほど安全対策が無いので、
項目 | 対策施工 | 大or小 | 対策施工 |
強度 | ブルーシート | < | 仮設モルタル吹付3㎝ |
お金 | ブルーシート | < | 仮設モルタル吹付3㎝ |
手軽さ | ブルーシート | > | 仮設モルタル吹付3㎝ |
もしくはちょっと大胆な作戦ですが、裸地のまま放置。
そうすれば降雨によって落ちきれなかった部分も落ちる可能性が高いです。
今後人手不足や業者不足によってどうしようもない場合は、通行止めにして放置もあり得ますね。
全止めして良い場所であればしっかり崩れた後に対策した方が良さそうですし。
そうなれば鉄筋組+モルタル吹付10㎝+水抜きボーリングで対応だけでも良い気がします。(滑るモノは無いので)
すでに崩壊した後の法面に対し法枠工とか施工する事はナンセンス?になって来る気もしますけど、どうなんでしょうか?
イロイロと考えさせられました。
それではまた