皆さんこんにちは。
エンタです。
先日法面崩落事故が有ったようです。
動画を見ると法面上部の方からの崩落ですね。
残念ながら被災された方もいらっしゃるようで、しっかり養生して頂けたらと思います。
今回の災害は防げたのか?
って事を考えてみようと思います。
と言っても当事者じゃ有りませんし、あくまでも動画を見ての判断です。
動画を見ていただくと分かるのですが、ラス張り後に法面上部から崩壊しています。
実は災害現場ではこの様な崩壊ってよくあるんです。
ぱっと見ですが、崩壊後の法面表層部から2m程度奥から滑っているように見えます。
法面屋だとよく理解していると思いますが、
これが崩壊するとか絶対わからない(把握出来ない)ですよね?
法面屋は基本的に法面清掃時に崩れそう(薄層)だから先に落しておこうって判断します。
落ちそうなら先に落とすのが鉄則です。
転石なども出来る限り落とします。
しかし、今回の様にもっと奥から崩壊する事なんて分からないです。
山もコレだけ悪いと上から順番にアンカーピンを打ってラス網を馴染ませているはず。
その際は崩れなかったって事ですよね。
山を知らない方は地山の点検をしっかりとかよく言いますが、
我々の仕事って1㎝2㎝が崩壊すると言うよりも1m、2mもっと奥から崩壊します。
法面屋からすればそんな奥見えねぇーよ!!って感じですよ。
安全担当者は点検しましたか?って仰ると思うんですが、
点検して分かりゃそりゃ楽なんですよ。
私が以前施工した現場でも同じです。
ラス張りが終わって法枠組んでる最中に上から崩壊です。
崩壊予測なんて出来ないんですよ。
施工後にも崩壊していく山なんていくらでもあるんです。
点検しないという訳ではありませんが、パッと見で異常なければチェックリストは問題無いわけで。。。
地山点検だけでの判断はむずかしいですね。
今回の様な事故は不幸中の幸いで死者が出なかっただけでもホントよかったと思います。
今後の課題として、こう言った場合の対策って何があるか考えて見ようと思います。
それではまた。