施工単価の決め方、単価の作り方(一般向け)

皆さんこんにちは。

エンタです。

先日ある呑み会で単価の出し方の話になりました。

他業種の方なんですが、基本的に単価の出し方って同じなんです。

なので、法面屋としての出し方も土工事の出し方も基本は同じなので解説してみようと思います。

 

まずはエクセルで作るので、下記のデーターをダウンロードして下さい。

実行予算

実行予算ひな形ダウンロード

 

世の中の単価の基本はまず役所単価です!

コレを念頭に置いてください。

 

そしてその単価はどこにあるのか?

それは、国土交通省の労務費単価という中にあります。

令和5年3月から適用する公共工事設計労務単価について

上記ページの中に「報道発表資料」のリンクがあります。

そこに各業種の1日当たりの単価が書いて有ります。

それが基本的な単価になります。

ご自身の県の金額を見て下さい。

この金額はあくまでも一人が仕事した時の1日当たりの単価になります。

この金額には経費などは一切含まれていません。

ただし各業界においての常識的な単価がありますが、それは今回は置いておきましょうw

 

今回は全くの他業種の単価を出してみたいと思います。

左官業

神奈川県の左官業で出してみますw

全く分かりませんけどやってみます。

 

神奈川県の左官の労務費単価は28,700円です。(表より)

1000m2の駐車場を作るとします。

 

お金を弾く上で大事な事は歩掛(ぶがかり)です。

1日に1人あたりどの位仕事をすることが出来るのか?って事です。

その会社のメチャ仕事が出来る人とデキナイ人とで差が出ますが、

あくまでも平均的な数字を考えます。

 

私が左官の工種を知らないのでとりあえず「コンクリートを流してコテをかける」ってだけで計算します。

 

1人あたりの施工m2数量/日を50m2とします。(この数字が大きいのか小さいかも分からないけど)

3人で施工するとします。

28,700円×3人=86,100円/1日

一人あたりの施工量は3人×50m2=150m2

1000m2÷150=6.6日≓7日 かかります。

 

と言う事は86,100円×7日=602,700円

コレがとりあえず1000m2の駐車場を作るのに必要な金額になります。

金額を数量で割ると単価が出ます。

1m2当りの単価です。

602,700円÷1000m2=602.7円≓610円/m2

 

これが施工するだけの単価です!

エクセルの表に落とし込むとしたら下記の様になります。

単価計算

 

どうでしょうか?

イメージ湧きましたか?

ココに、機械費や通勤などに使用する車輌とか社会保険料とか会社の諸経費も入れます。

予算2

機械等は別に計上し、後から合計で割ると単価出ます。

 

やり方や計算方法は自由なので自分が説明しやすい書き方で問題ありません。

使用する機械や工具全てを計上します。

買った機械はタダという事は一切ありません!

元請の感覚で下請が持っている機械や道具は無料って人がいますw

狂ってますよねw

全てにおいて経費が掛かるので全て計上が基本です!

 

会社経費は保管代、倉庫代なども入ってきます。

1年間にかかる費用を計算して経費に計上します。

1年間にどの位経費が掛かるかをしっかり見極めましょう。

そして計上漏れが無いようにしていきましょう^^

 

上記計算のエクセルデータをそのままダウンロード出来ます。

実行予算エクセルファイル

 

実行予算から見積書までしっかり作れると面白いようにお金の流れが分かるようになります。

それが分かるとどこがダメで、どこが良いってすぐに分かります。

施工する前からヤバイ現場、そうじゃない現場って言うのが一目瞭然に分かるので数字をつかんで行きましょう!

 

それではまた。

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