施工管理として入社した新入社員は、不安とワクワクが入り混じる中、仕事内容も正直よくわからない状態で現場へと出ていく。その新入社員の多くが、理想と現実のギャップに直面することだろう。私もそうだった。
今の新入社員の話を聞いていると、新人時代に自分が感じたギャップと似ているところも多々あり、懐かしい気持ちでいっぱいになった。そこで今回は、入社1年目の新人施工管理が感じやすいギャップを、面白おかしく紹介しようと思う。
職人、思ってたより100倍イイ人
今も昔も変わらず、「職人は怖い」というイメージを持っている人が多いだろう。現場に出ると柄の悪そうな人たちがたくさんいて、私自身、現場配属の前日は、職人に怒られることが不安で眠れなかった思い出がある。
しかし、いざ配属されてみると、その不安は1日で吹き飛んだ。『職人ってめっちゃイイ人多いやん~!!!』と心の中で叫んだことを鮮明に覚えている。
わりと頭を使う仕事で戸惑う
施工管理の仕事は、図面片手に職人に指示を出し、書類を作成するくらいのイメージしかなかったのだが、実際に現場に出てみると、思ったよりも頭を使う仕事ということに戸惑った記憶がある。
特に、計算の多さや図形の考え方を多用するのは、建築系の学科を出ていない人からすると大きなギャップに感じるかもしれない。
施工管理でもPCスキルは必要
施工管理は、パソコンのスキルがなくても人間力でなんとかなる!と思っている学生も多いのではないだろうか。私もそうだった。それどころか、PCが苦手だから施工管理になった人がいるという話を聞いたこともある。
しかし、施工管理を始めるとすぐに、PCスキルは必要だと思い知らされる。さらに所長になると、1日の半分以上はPCと睨めっこしなきゃいけない。
用語の意味がわからず、異国状態
現場に出ると専門用語が毎日飛び交う。少しは勉強して入社をしたつもりだったが、1年目の私は言葉の意味が全くわからず、異国に来たのかと錯覚してしまうほどだった。
専門用語で上司から指示を受け、よくわからないまま業務を遂行し、毎日終わっていく。図面を見ても古代文明の地図を見ているくらい解読不可能で、こんな図面を読めるやつは頭がおかしいのか?と心の中で思っていた(笑)。