数十年前のコンクリート構造物を撤去するよりも機能回復させ、あと50年保たせる!

皆さんこんにちは。

エンタです。

先日から行っていた調査でよく分かったことがありました。

その現場はエフロレッセンス(白華現象)が沢山出ていました。(擁壁)

(以下エフロと言います)

エフロレッセンス

そこを調査してました。

それ以外にも変状があったので。

 

そして、コアを抜いた結果がこちら

レイタンス断面

これ凄くないですか?

 

これ見てさっぱりな方も居ると思いますが、コレは3箇所分のコアです。

全て縁が切れているんです。

 

考えられる要因はコンクリートの打継目かコールドジョイントです。

打継目とコールドジョイント

コールドジョイントはこの「打ち重ね」の際に、コンクリートの下層と上層が一体化しなかった場合の想定外の継ぎ目であり、「打ち継ぎ」は計画された継ぎ目の部分を指します

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エフロのラインがバラバラで明らかにコールドジョイントかなーって思っています。

と言っても50年弱前の施工でその当時コールドジョイントの概念って有ったのか?

東京オリンピック以降の構造物の品質ってどうだったんでしょう。

重力式擁壁

私が生まれるちょっと前の重力式擁壁です。

コンクリートとしてはしっかり強度出ているので問題は無さそうですが、

このミルフィーユ状のコンクリート構造物の処理をあと1週間で考えなければ行けないってなかなかハードw

さぁーてどーしたもんか・・・w

 

最近こう言った設計ばかりしてる気がします。

まぁ楽しいのですけど、難しいくそして時間に追われていますw

こう言っているうちが華ですねw

 

それではまた。

  1. ナンジョウヨシユキ より:

    コールドジョイントの話興味深く読ませていただきました。今回の場合、重力式擁壁なのでコンクリート打ち継ぎめは水平方向に存在すると考えて、擁壁天端から鉛直方向にコア抜きボーリングを実施していると思います。その穴も利用して同様に鉛直方向に削孔して例えば鉄筋挿入を行い、グラウチングするようなことは考えられませんでしょうか?鉄筋の代りにもっと強度が欲しいのなら鋼管を挿入して鋼管の内外をモルタル注入してやることも考えられます。要は地滑り対策工の大口径ボーリング杭みたいなものです。ほんの思い付きです。

    • エンタ エンタ より:

      お疲れ様です。

      同じ様な事考えていました。
      上から刺した方がやはりイイですよねー

      重量があるので上からアンカーで緊張してもイイのかなー何て考えてもいました

      滑動等も考えると最低でも重力式の基礎以上に入れないと意味ないと思うのでまぁまぁの長さになるかもと思いながら今週中に仕上げますw

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