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捨てコンクリートとは何?目的や基礎コンクリートとの違いも解説(施工の神様より)

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捨てコンクリートとは

捨てコンクリートとは、基礎工事前に施工するコンクリートのことです。一般的に厚さ5cm程度で施工され、強度は求められないため鉄筋は入っていません。

捨てコンクリートは略して「捨コン」と呼ばれます。また、同じ意味の言葉として、均しコンクリート(均しコン)と呼ばれることもあります。

捨てコンクリートは全ての工事で行うわけではありませんが、その後の工事をスムーズに進め、建物の品質を確保するための大切な工程です。

捨てコンクリートの目的

捨てコンクリートの主な目的は3つあります。目的について詳しく解説します。

  1. 凸凹した地面を平らにする
  2. 基礎の位置決めを正確にする
  3. 建物の高さの基準点になる

凸凹した地面を平らにする

工事現場の地面は、自然のままでは凹凸があり、平らではありません。そこに捨てコンクリートを打設することで、その後の基礎工事に必要な平らな作業面を確保できます。

捨てコンクリートによって水平な下地が確保できるため、型枠や配筋などを組む際には、下地として活用されます。

基礎の位置決めを正確にする

建物の基礎は、設計図通りの正確な位置に作らなければなりません。捨てコンクリートによって作られた平らな作業面は、墨出しの下地として役に立ちます。

捨てコンクリートがあることで、正確な墨出しができるだけでなく、平らな作業面を確保できるため、作業効率も向上します。

建物の高さの基準点になる

捨てコンクリートは、建物全体の高さの基準点となる重要な役割を果たします。また、型枠や配筋を設置する際の位置を決定する基準面にもなります。

建物の高さに影響が出るため、誤差が生じないよう水平の精度を重視して施工する必要があります。

捨てコンクリートと基礎コンクリートの違い

捨てコンクリートの主な目的は、建物の高さの基準点や墨出しの下地としての役割で、強度は求められないため鉄筋は入っていません。捨てコンクリートの強度は、18N/mm2以上が基準とされています。

一方、基礎部分に使われるコンクリートは、建物を支える土台となるため強度が求められることから、必ずコンクリートには鉄筋が入っています。一般的な鉄筋コンクリートの強度は、24N/mm2以上です。

 

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