建設業界の平均ボーナス額は159万3228円
日本経済団体連合会(経団連)が、大手企業の冬のボーナス(賞与・一時金)の平均妥結額を発表した。全産業の平均ボーナスは93万4858円。昨冬に比べて6.14%増加している。ボーナスの平均額が90万円を超えたのは、1959年の調査開始以来初めてのことで、過去最高の数字となった。
建設業のボーナスが一番高額
全産業のうち、建設業の平均ボーナスは159万3228円と、一番高額だった。建設業の昨冬の平均ボーナスは125万7353円だったので、26.71%も増額したことになる。
建設業に次いでボーナスが高額だった業界は、「自動車」が99万9968円、「機械金属」が97万312円、「食品」が96万9628円。いずれも100万円を割っているので、いかに建設業のボーナス額が高いか分かる。
ゼネコンのボーナスは夏冬で321万円
経団連が今年8月に発表した、夏のボーナスの平均妥結額も、前年比8.62%増の95万3905円と、こちらも1959年の調査開始以来で最高額を記録していた。
建設業の夏の平均ボーナスは32.34%増の161万7761円。つまり、夏冬合わせると、2018年の平均ボーナスは300万円を超えたことになる。
ただし、このデータの調査対象は東証一部上場、従業員500人以上の大手企業。建設業の調査対象は夏が6社、冬が8社なので、一部の結果である。
しかし、目前に控えた東京五輪や、それに伴う再開発ラッシュにインフラ整備。さらには今年多発した災害の復旧工事など、大規模案件の増加による好景気を背景に、大手建設業者がいかに好調か分かる結果だ。
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