皆さんこんにちは。
エンタです。
先日ちょっと遠くの法面に行ってきたんです!
その帰りにとてつもないラピュタのような法面を発見しました!
現場打法枠です。
コレは型枠を作って生コンを流していくタイプの法枠ですね。
かなりの年代物です。
なぜかと言うと、アンカーキャップがコンクリート製なんです。
アンカーキャップがコンクリート製なのは恐らくですが、25年以上前です。
私が知っている過去の工事でも一度も施工したことがありません。
アルミキャプごとコンクリートに埋め込むことはありました。
このコンクリートの中にはアンカーヘッドがあります。
こんな感じですw
実はこのコンクリートが取れてヘッドが出ている所を見つけたので車止めて撮影しました。
なかなかこんな光景見れませんから!
ラピュタのロボットそのものですよね!www
ヘッドにはまだコンクリートが付いています。
が、すでにPC鋼線部分は錆で覆われているので恐らくですが、内部まで錆に犯されているように思います。
このままの状態だと、最終的にクサビが錆びて朽ちる時に緊張力が除荷されてしまいます。
除荷されると、今まで押さえていた荷重が少なくなるので崩壊する可能性があります。
と言ってもすぐにドーンって訳ではありません。(ならない可能性も十分あります。)
簡単に単純に書くと、全体10本のアンカーに1本当たり100KN緊張していたとします。
10本×100KN=1000KN
山に1000KNの荷重をかけて滑りを止めていた場合、そのうちの1本が除荷されると900KNになります。
仮に安全率を1.2としていた場合、1000KN÷1.2=833KN
単純にあと1本抜けたら山の活動力(土塊重量)とアンカー緊張力のバランスが崩れます。
そうなると何だか怖い気もしますが、そんな簡単に計算では出ませんので何とも言えませんけどw
しかし、こんなに良い感じの法面は目を引きますね。(あれ?わたしだけ??w)
ちょっとした事なんですが、イロイロな想像が膨らみました。
どうして、コンクリートヘッドが取れたのか?
車がぶつかったのか?
すでに傾いているヘッドは除荷されている可能性も?
錆はどこまで進行してる?
過去のグラウンドアンカー工も非常に興味深いですね。
皆さんの周りの法面にもそう言ったストーリーがありますよ!
土木構造物全般好きな私にはたまりません!
それではまた。