土木は経験工学に基づき施工される!経験工学とはなんぞや!?

皆さんこんにちは。

エンタです。

崩壊

ある現場の事なのですが、山が地味に動いており構造物を押している所があるんです。

 

その対策に、役所、元請、元請の技術者、下請の専門技術者、役所の呼んだ大学教授(地すべり専門)の面々で有識者会議などを行ったそうです。

工事現場有識者会議
工事現場有識者会議

 

法面にはグラウンドアンカー工が設置してあり、すでにその1本が破断しかけておりリフトオフも出来なかったという事でした。

破断荷重の90%くらいに!!?

法面の表面にはかなり湧水が出てきています。

 

ぱっと見の現状での症状を見ると取りあえず山を安定させるには水抜きです。

なので元請の提案は水抜きを打ちましょう!

まぁ地すべり対策の基本ですね!抑制工です。

地滑り対策工の基本的な考え方(その1)

地滑り対策工の基本的な考え方(その2)

地滑り対策工の基本的な考え方(その3)

地滑り対策工の基本的な考え方(その4)

 

そして、まずは水抜きして安定するかを考える。

それでもダメならグラウンドアンカー工だとは思います。

水抜きボーリング工 削孔長検尺

 

しかしその会議では大学教授の意見だけが通る会議!w

現場の意見がまず通らず、役所も先生が言うならそれで行きましょう!って感じらしいです。

そのため、水抜きは却下で様子を見るだけw

構造物を押しているにもかかわらず。。。

 

ここの問題は、役所も悪いんです。

と言うのも、役所は責任を先生に丸投げ。

仮に何か有っても先生の意見が有るので役所も怖いもの無しですよねーwww

しかし、本質は捉えていないんですよねー

 

そして先生は地滑りの専門であっても、現場の専門ではないんです。

山が滑る理論や計算や力学は専門でしょう。

しかし、それをどうやって現場で判断し実行していくかは素人なんです。

 

現場と理論は必ずしも整合性は取れない!

土木工事は経験値が全て!

経験工学と言われる由縁です。

そこからそれを蓄積し計算や理論にして行く。

にも関わらず、現場の意見を疎かにし教科書を当てはめるとは何とも愚か。

先生と現場がしっかり密に打合せし現場を進めてくのであればまだマシなんですけどね。

監督は素人先生

有識者会議で現場の意見では無く、大学教授の意見が通って現場は無駄に翻弄されて・・・

 

そんなヤバイ現場に行っていますwww

元請はマジ大変そうです・・・

 

今ならサクッと水抜き掘って地山を落ち着かせる事出来そうなんですけどね~

どうなるかはまたご報告します。(バレないようにw)

 

それではまた。

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