吊り式削孔時の反力ワイヤーの角度を考える

皆さんこんにちは。

エンタです。

合力・分力

おぼえていますか?

我々が削孔においてよく使っているんです。

分力

先日から吊り式削孔機の施工をしているのですが、反力を取るのにウインチを使用してワイヤーで取っています。

そのワイヤーの掛け方次第では反力が取れる、取れないの瀬戸際になるわけです。

反力が取れるようにするにはそれなりの考え方で設置しなければなりません。

 

ただワイヤーを付ければ良いという訳ではないんです。

合力

削孔方向と同じ方向に反力のワイヤーと取ったとします。

うちのウインチは120kg仕様なので、削孔機が削孔を始めた時に機械が浮かない荷重は240kgになります。

(あくまでも平面上の話しです。)

機械のフィード圧力が240kgを超えた時点で機械が地山から離れるという事になります。

 

実際はこんな感じで反力のワイヤー取りますよね?

30度で書いてみました。

分力

これを力の分解で計算する事は出来るのですが、削孔側の正確な数値がわかりませんw

なので仮定で話を進めます。

片側30度なので両方で60度です。

削孔機が浮く重さ(合力)を計算してみます。

引張っている荷重はどちらも120kgとします。

合力=√120Cos60+120)2+(120Sin60)2

これが計算式になります。(ちょっと久々すぎて忘れてる。たぶんあってるか?w)

答えは120kg。

 

実際は片方が狭くて片方が若干狭い?って感じでも削孔ロッドを中心とした両方の角度が60度を超えると、

合力は半分になるという事です。(ココだけでも覚えておいてくれれば大丈夫!)

鋭角に控えのワイヤーを取る事で反力をしっかり与える事が出来ます。

 

ただし、この考え方はあくまでも上から見た平面上の話しです。

実際は断面からの角度も存在します。

3次元まで来ると力学もわかりませんが、そう言う理屈を知っていると何だか楽しいでしょうw

と言いつつも、ワイヤーは反力以外にもブレ防止とかの意味合いもあるので反力ばかりではありません。

 

最近流行?の無足場工法などのワイヤーワークもこの様な考え方で施工すれば、

自重の重さに負荷を掛ける事が可能かも知れないですね。

 

それではまた。

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