皆さんこんにちは
エンタです。
今回は前回の続きで、一般住宅に使用しているモルタル吹付について書いていきます。
一般住宅で吹付を行っている方もいると思います。
Youtubeで見ると、土の上にモルタル吹付を行うと土の流出が止められ、
かつ雑草除去がなくなると説明しています。
根本的な事実から書きますと、
公共工事では土の上にモルタル吹付は行わないのがセオリーです!
最近の流れとしまして、除草作業をしないようにするために土砂部にモルタル吹付を行うことはあります。
しかし、あくまでも部分的です。
モルタル吹付やコンクリート吹付の基本は岩盤の風化を防ぐための表面保護工です。
しかし、防草対策でモルタル吹付というのは十分効果を成します。
しかし問題は厚さです!
もともと草ぼうぼうで立木(低木程度)があった土砂法面で法面清掃後、モルタル吹付をするとします。
何センチの吹付厚を施工しますか?
民間の土砂部でも私は7センチ以上をオススメします!
出来れば10センチ!
なぜなら、10センチでも数年たてば最悪の場合この様になります。
草木ぼうぼうで上の小段なんて松が生えてますw
これは、昔は岩盤だった法面が経年劣化で土砂化した結果に草木が生えるようになったためです。
また、経年劣化でクラックなどが発生しそこに在来の種子が入り込んだと思われます。
土砂に吹付すると経年劣化でこの様になると言う事です!
特に勾配の緩い緩斜面ではなりやすいです。
植物の強さは半端ないです!w
そして、土砂の流出が抑えられるとも言っています。(YOUTUBEでは)
それは確かなのですが、吹付時の水抜きパイプに吸い出し防止材って付いていますか?
もし仮に付いていなかった場合、降雨後に土砂が流出しその後モルタル吹付の内部は空洞化します。
そして、見た目ではわからない非常に危険な法面となります!
公共事業では土砂部に施工する際は吸出し防止材を必ず設置します。
これは降雨時に内部の土砂が雨によって流されないようにし、水だけを出してくれます。
皆さんのご自宅の土砂部に施工されたモルタル吹付はこれが入っているか確認してみて下さい。
そして、そのモルタルをハンマーでコンコン叩いてみて下さい。
軽い音がするところはモルタルが浮いています。
浮いていると言う事は空洞化していると言う事になります。
なんだかモルタル吹付についてダラダラ書いていますが、
次回この条件なら吹付しても良いのではないかと思われる規格を書いてみようと思います。
一般の方で自宅の法面や崖を施工したいという方は参考までに考えてみて下さい。
それではまた