皆さんこんにちは。
エンタです。
先日、先月施工した石積の現場の確認に行って来ました。
台風の影響で大雨になっていたので間隙水圧上昇の確認w
大雨で石積の内部圧力が上がって崩壊しようとしている箇所に水抜きを施工してあります。
この石積はすでに崩壊が始まっており、部分的に崩壊していました。
それを食い止めるが為に鉄筋挿入工と水抜きを補助的に入れました。
基本的には鉄筋挿入工だけで安定計算は完了しております。
民間なので安全率は1.1で計算です。
しかし、実際は水抜きを入れた方(水抜きだけでも)が良いので
私が設計する際には必ず水抜きを入れます。
圧が高くなっている所に穴が空いていれば否応なしに圧力は無圧に向かって行きます。
理屈は簡単です。
だから水抜き入れるんです。
でもコレって計算にも出てきませんし、安全率がうんぬんとか言えません。
だけど一番効果が分かりやすいと思います。
特に大雨時に。
ここから水が出ていれば圧が抜けてるって証拠!
ただそれだけ。
鉄筋挿入工は実際分かりませんからねw
上記の様な石積で石の隙間から水が出ている事って有ると思います。
とりあえずこの石積の内圧は石の重みで止められているけれど、
中の土粒分がドンドン一緒に流出した時には崩壊する可能性が高くなります。
水抜きさえ入っていれば大丈夫って事はないと思うんです。
特に最近のとてつもない部分的な豪雨などには。
水抜きも表面だけなので対応出来ない可能性が高いですから。
水抜きは奥からが基本です!
コレは斜面にある住宅の盛土基礎や石積、L型擁壁などもしかりです。
表面だけの水抜きはナンセンスだなーって
ここ最近住宅の法面などを設計、施工して分かってきましたw
そう言った工法が住宅基礎関係に無いのはどうしてだろうと常々思います。
今までそう言った事例が無かったのが根底にあるのでそのうち何かしら出てくるようにも思いますが、どうなるんでしょうねぇ~
まぁそれでも住宅基礎の崩壊によって我々が呼ばれるのでそれはそれでアリなのか?って思わなくも無いですw
先日も三重県の現場で住宅の基礎よりも下に水抜きを入れたら水が噴出した現場が有りました。
住宅の基礎よりも下は誰も考えていないて事の表れですねw
部分崩壊が始まって初めて気づく遅さw
それではまた。