皆さんこんにちは。
エンタです。
法面上でこんな感のモノ見た事ないですか?
我々の業界では当たり前のモノですよね。
そうです!
伸縮計です!
地すべり活動状況を観測しています。
地盤伸縮計とは(斜面防災対策技術協会)
簡単に観測出来るところは人が行って、データロガーと言う装置を刺してデーターを抜きます。(最近はSDカードなど)
人が行くには手間が掛かったりする様な場所はデーターを飛ばしてくれます。(電話回線など)
基本的には、電池で動いています。最近ではソーラーパネルで蓄電し動いている方が多いですね。
国道沿いなどはカメラが付いて警報まで付いている装置もあります。
大変なのは、この装置のデーターを毎日取る仕事は面倒ですねw
昔、国交省の現場でこの装置が付いており、ホント苦労しました。
その当時はデーターを飛ばすモノも無く、データ取りだけで無く、電池交換もやっていました。
これを動物が蹴飛ばす事もあるので夜に警報が鳴ったり、大雨で揺れて警報なったりと大変なんですよね。
塩ビ管の中にこの様な線が入っています。
これに触るとデータロガーが変位を測定するんです。ピンッてしたくなります(怒られますよ?)
だいたい、伸縮計がある現場だと、この様な装置もあります。
これがひずみ計と言う装置です。
地盤の中のひずみを測定しています。
地盤表層を伸縮計で測定しつつ、地盤内部をひずみ計で測定しています。
これも上記と同じ様に自動か、手動でデーターを採取します。
我々のり面屋がアンカー工、横ボーリング工などで施工後も継続して管理されます。
施工の効果が出れば伸縮計とひずみ計には変位が見られなくなります。
逆に、変位がひずみ計に現れる場合もあります。
アンカー工で緊張した際に山に圧力を掛けていくので山を押し戻す事もあります。
実際、地中内部で起こっている事は見て確認出来ないので想像でしか言えませんけどw
この装置がある様なところは地すべりが起きている地域です。
そして、この装置の周辺で仕事する時は十分に気をつけて作業しないと面倒が増えます。(職人に注意喚起が必要です。)
水の使い方や、施工方法、施工順序を必ず確認して下さい。
特に、アンカー施工時の山の変位には十分注意が必要です。
その時は毎日データロガーを持ってウロウロする監督がいますが気にしないで下さいw
この装置はだいたいが建設コンサルが管理していますが、施工中は施工会社に委託される場合があり、
施工中にはデータロガー渡されて毎週データを送れと言われます。自動化装置を設置してくれ!
って思っている方もイッパイいると思います(笑)
昔に比べたらロール紙をコピーする事が無いので楽ですけどね。(これを知っている方は40歳以上?)
それではまた。
P.S 明日は東京の山の中の現場を確認してきます!w遠いなぁ~・・・