皆さんこんにちは、エンタです。
お盆や長期休暇ですか?
私は仕事していますw
私にはこれくらいで丁度イイですね。
我々にとっては貴重な夏の休養ですが、泥棒にとっては「絶好の仕事日」w
実際、休暇明けに現場へ行ったら資材が丸ごと消えていた…そんな事例は全国でかなり有りますよね!!?
今日は、泥棒の目線から見た「盗みやすい現場」とは何か?
過去の経験や事実をもとに掘り下げてみますw(一番の経験は社内泥棒ですがw)
1. 泥棒は何を狙うのか
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高額転売可能品(名前書いてあっても簡単に売れてしまう)
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発電機、溶接機、電動工具(マキタ・日立系は特に人気)
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銅線・ケーブル類(中古でも重量で売れる)
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運びやすい物
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工具箱、燃料缶、小型測量機器
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無施錠で放置されている物
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脚立、投光器、資材等
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盗難件数・被害額ともに最多
電線・ケーブル類(特に銅線)
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理由
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銅は金属スクラップとして高値で取引される
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資材置き場や現場でまとめて保管されている
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切断・回収が比較的容易で、盗難後の追跡が困難
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被害割合
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2023年全国の金属盗被害額の**約80%**がケーブル類(警察庁資料)
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被害額は約1,098億円に達する
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狙われやすい場所
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太陽光発電施設(全金属盗の3〜4割がここで発生)
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工事現場の仮設配線や資材置き場
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河川工事・道路照明工事の現場
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2. 泥棒から見た「盗みやすい現場」
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外から丸見えで、資材や機械が無造作に置かれている
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フェンスやゲートが低く、簡単に乗り越えられる
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人通りが少ない郊外・山間部(法面屋は特にココ)
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防犯カメラやセンサーが見当たらない
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夜間や休暇中でも照明が消えている(とにかくココ)
3. 盗みやすいタイミング
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長期休暇前
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現場が完全に無人になり、見回りも減る
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雨天・悪天候の日
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周囲の音や気配が隠されやすく、人の往来も減る
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深夜〜早朝
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近隣住民が熟睡している時間帯
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4.主な盗難事例(インターネット調べ)
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2022年・関東地方:お盆明けに発電機4台(総額約200万円)が盗難。防犯カメラがなく、侵入経路不明。
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2023年・中部地方:夜間、山間部の現場で銅線300mが盗まれる。足跡とタイヤ跡が残っていたが犯人特定に至らず。
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2024年・九州地方:GW中に資材置き場ごとフェンス破壊。油圧ショベルが盗まれ、海外へ転売されたとみられる。
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茨城県(2023年)
金属盗認知件数:2,889件/全国最多国土交通省 研究開発センター+1 -
全国(2023年)
金属盗の認知件数:20,701件、関東が6割エネガエル。 -
関東5県(2023年)
千葉1,684件、栃木1,464件、群馬1,437件、埼玉1,172件 -
太陽光発電施設(2023年)
全国の金属盗認知の約32.9%が該当建設現場監視カメラ・防犯カメラのG-cam -
太陽光発電施設(2024年上期)
該当割合:38.7% -
全国被害額(2023年)
金属盗の被害額:約1328億円、ケーブルが約80%を占める -
全国被害総額(2023年)
ケーブル:約1098億円、銅:約977億円警察庁 -
検挙率(2023年)
約19.8%、2022→2023で低下傾向 -
検挙率(2024年上期)
金属ケーブル盗の検挙率:5.9%(令和5年)・6.1%(令和6年6月末) -
宮崎県・門川町(2025年2月3日)
河川工事で看板用金属ウェイト(10個/約4万円)盗難宮崎県ホームページ。 -
同・門川町(同日午後)
別工事現場で金属ウェイト6個(約2.4万円)が盗難国土交通省 研究開発センター。
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5. 防犯のために現場が取るべき対策
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高額品は現場から引き揚げる(特に小型機)
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現場事務所・コンテナは施錠徹底(内側外側にカメラは必須かも)
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防犯カメラ・人感ライトの設置
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周囲から見えないよう資材置き場に目隠し(シート養生)
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定期的な見回り(休暇中も地元協力者に依頼)
泥棒は「チャンスを待っている」のではなく、「チャンスを作っている」
つまり、我々が甘い管理をしていれば、休暇中でも容赦なく狙ってきます。
防犯は「やりすぎ」ぐらいでちょうどいい!
今年のお盆休み、現場の防犯チェックを忘れず行ってから休みましょう。
それではまた。