他職から来た人が監督として施工管理を覚える順番は?(その2)

皆さんこんにちは。

エンタです。

他職から来た人が監督として施工管理を覚える順番は?(その1)

前回の続きです。


⑤図面と現場の相違は「必ず記録する」が基本

管理写真

コレ、非常に大事。

図面と現場が一致する工事なんて、ほぼありません。

特に法面工事は地山条件が100%設計通りにいく事はないと思った方がいい。

すべて現地合わせw(ある意味楽)

 

よくあるパターンとして、

・削孔してみたら設計より異常に岩盤が固くて・・・
・法面を切ってみたら湧水が出てきた・・・
・設計のアンカー位置に既設構造物があって打設できない
・法長が設計値より短い(または長い)

こういった相違が出た時に、すぐに写真・記録・元請、発注者への連絡をする。(証拠が大事!)

職人だと「まぁなんとかなる」で進んでしまいがちですが、施工管理者はそれをやったらお金にならないんです。

 

なぜかと言うと、設計変更・数量変更の根拠になるのが「記録」だからです。

記録がなければ変更を認めてもらえない。

設計変更が一番お金になる部分です^^

つまり自社がしっかり仕事をしていても、お金にならない。

これは経営の問題にも直結します。

必ず全てを記録する。

これが基本中の基本です。


⑥出来形管理(規格値)は予習して「計測・記録」を確実に

出来形管理とは、「出来上がった構造物が設計値に収まっているか」を確認・記録する管理です。

国土交通省の「土木工事施工管理基準(令和5年3月)」に各工種ごとの規格値が定められています。

例えば法面工事でいくつか出すと、

 

モルタル・コンクリート吹付工
厚さ:設計値に対して-2cm(つまり設計10cmなら8cm以上が必要だが、実際はそれ以上が最低限)

グラウンドアンカー工
削孔位置:設計位置に対して±10cm以内
削孔長:設計長に対して+設計以上、-0cm(短くなったらアウト)
削孔角度:設計角度に対して±2.5°以内

 

これを計測して、写真撮って、出来形管理図表に記録して、発注者に提出。

実計測・記録・提出の三点セットが出来形管理の基本です。

出来形は基本中の基本なので職人から管理に来た人でも、現場で常に監督がやっている事を見ていれば分かりますよね?

監督が何をやっていたかをしっかり見ておきましょう。(思い出しましょう)

しかし漏れがあったら後々困るのでしっかり予習して下さい!

何を撮るのか?何かを測るのか?どこがポイントなのか?


品質管理

⑦品質管理は「何を・いつ・どれだけ試験するか」を覚える

品質管理は出来形管理と並んで、施工管理の超重要部分。

品質管理とは「材料・施工が設計で定めた品質を満足しているか」を試験したり・確認する事。

法面工事でよく出てくる品質管理の試験を挙げます。

グラウト(セメントミルク・モルタル)の圧縮強度試験
→ 試験方法:JIS A 1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に準じる
→ 供試体:φ50×100mm(グラウト用)または φ100×200mm
→ 管理値:設計強度以上(24N/mm²以上)
→ 試験頻度:工事仕様書による(1日打設時1回 午前午後)

品質管理は「何を試験するか」「いつやるか」「何本・何回やるか」「基準値は何か」をセットで確実に覚える。

何回も繰り返しやるので、すぐに慣れますが、強度が出ない事や、えええ!って事も有るので経験が大事です。


仕上がり

結局は順番うんぬん関係無く、全部いっぺんに覚える!

毎日毎日繰り返すだけですが、やる事を明確にして絶対に忘れないことですねw

今回上げた事は全て実行する必要があるので、そのタイミングの工程(施工順序)を確実に想定している必要は有ります。

特に職人からの転職なら仕事の流れに施工管理を肉付けするイメージで行きましょう。

 

職人から施工管理に転向するのは、確かにハードルが高い部分もあります。

でも、現場を体で知っているのは圧倒的な強みです。

書類や管理の話は後から絶対に追いつける。

やればやるほど身につくし、工夫し甲斐が有りすぎて沼に入りますw

 

私が言いたいのは、「現場を知っている人間が管理も出来るようになったら最強」って事です。

施工の順番を紙に書くところから始めて、一個一個覚えていけばいいです。

焦らなくてもOK。

分からない時はブログの問い合わせで聞いて下さい!

分かる範囲で全て裏の裏の裏までお答えしますよ。

 

毎月30通くらいメール来てますwww

全てお答えしてます。

私は法面の管理、施工をする人を応援したいのでいくらでも協力します!

 

それではまた。

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