一般住宅の既設擁壁(石積・崖・崩壊法面)対策工事はこれだ!(その1)(一般向け)

皆さんこんにちは。

エンタです。

急傾斜地での足場を考える

今日は擁壁です。

公共ではあまりない一般住宅の対策工を書いてみようと思います。

これはなぜかと言うと、あまりにも偽物?が多い気がして

それに一般人の人が翻弄されないようにと思って書きます。

 

一般住宅既設擁壁対策工

 

1,玉石、自然石、間知石等の石積対策

石積擁壁

こう言った石積の上に立っている住宅があります。

この様な石積の経年劣化は風雨によっての風化です。

そして石積内部の空洞化による緩みや、雨によって土圧が掛かったハラミ出しなどがほとんどです。

この場合の対策として安易に行って行けない工法はモルタル吹付工です。

先日も書いたのですが、表面の見た目の悪い石は隠せても内部情報が一切綺麗に消えてしまうので、

結果的に危険な存在となります。

石積擁壁対策

うちが進めている工法はモルダム工法。

石積接着工法で石の「個」「連」に変える工法です。

石積全体に連続性を持たせ全体で持たせようと言う工法です。

石積の奥(土砂が流出後も)から注入して行くので確実に隣り合った石同士が接合されます。

水抜きも同時に行っていくの内部からの水は処理されます。(とりあえず)

石積擁壁対策

この写真の石積は地権者が左右で違うのでこの様な施工になっています。

こう言った時に地震が起きた場合、補強した方は崩れる可能性は非常に低いのですが、

補強されていない方にエネルギーが逃げるのでお隣さんの石積は崩れる可能性が非常に高まります。

個が連になっていないためです。(個が連になる事によってのデミリットもありますが老朽化した石積には有効です)

 

既設の石積擁壁や間地擁壁などでも十分対応可能です。

明日はL型擁壁やハラミ出した擁壁などの対策工を書いてみようと思います。

 

それではまた。

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