皆さんこんにちは。
エンタです。
先日から少し暖かくなってきました。
と言っても現場は寒いんですけどw
もうしばらくバタバタとする日が続きますが、皆さんお気を付けて!
閑話休題
今回はアンカー工における注入です。
アンカー工の注入が一番重要になってくるのですが、
それは定着部を確実に定着体として造成しなければアンカーとして機能しないと言う事で、
非常に重要です。まぁ当たり前ですね。笑
削孔完了
↓
インナーケーシング回収
↓
アンカー体挿入+注入ホース挿入
↓
注入
と言う手順になります。
ココで何が大事なのか!?
それは最後の注入です。
必ず注入はアンカー削孔時の最深部(底面)からとなります。
たとえば削孔長が削孔角度下30度で15mだった場合0mからの注入となります(底面が0)
と言っても、注入ホースを0mに持って行くとセメントミルクが吐出しにくいので、10cm程度上げて注入します。
注入ホースが付いているアンカーは特に問題ありません。
底面から注入するとケーシング内に貯まっている削孔水が口元からジャバジャバ出てきます!
ケーシング内はだいたいグラウトが帰って来ますが、ケーシングを数本抜いた時点で孔内の亀裂に
抜けていく場合があります。
ケーシングが全削孔長分入った状態でも抜ける場合はパッカーなどを考える必要があります。
セメントミルクは水よりも比重が重いので水と置き換えになります。
俗に置き換え注入と言います。
この水が完全にセメントミルクになるまで注入し続けます。
これで注入完了となります。
削孔完了時にインナーケーシングからエアーを出し、孔内の水を一気に出しておけば水も少なくて済みます。
一番やってはいけない事は、口元から注入することです。
「セメントミルクは比重が重いから下に行くよ」
「アウターケーシング孔内に水は無いよ」
などと言うあほ職人がいますが、駄目です!絶対に!!!
上から注入すると必ず希釈されます。物理的に考えても希釈されます!
比重が重いとかの問題ではありません。
感という物が一番信用できませんので気をつけて下さい!
土木施工者は数字で仕事していますからねw
緊張時に抜けて再施工と言う事にならない様に。
それでも抜けてしまうと言う事は、設計の問題、定着層の問題、が有りますので発注者と協議が必要になります。
確実なセメントミルク注入で確実にアンカー定着体を造成しましょう!!
それではまた。