皆さんこんにちは。
エンタです。
仕事は全くありませんが、会社で機械整備してますw
1年を通してコレだけ機械をバラバラに出来る期間は少ないんですよね。
だから、ここぞとばかりにバラバラにして各パッキンを変えたり、オイル漏れを確認したりして修理していきます。
せっかくばらすのでサビ止め塗って仕上げていく訳ですが、やっはり1日仕事になるんで、取付は後日。
そうなると順番に終わっていかないと訳が分からなくなりますねwww
最後にボルトが余らないようにしたい所ですw
ユニットのオイル漏れの場所が分からなくてプロに聞いている所ですw
閑話休題
グランドアンカーにおける適性試験です。
おそらく、ほぼ皆さんが経験してるであろう事だと思いますが、
適性試験時の弾性変位量が理論値のプラスマナイス10%に入らなかった。
私はいっぱい経験しました。その度に冷や汗をかきながら役所に説明するわけですw
イロイロ試して、書籍を読みあさり、また試して、聞いて試しての繰り返した結果です。
結論から言いいますと、それ程気にすることも無いんですよね。
1:設計アンカー力に対して安全かどうか。
計画最大荷重は設計アンカー力よりも大きく設定されており、これに耐えられれば設計及び施工が適正であると判定する。 |
2:荷重-変位量関係が適性かどうか。
(グランドアンカー設計施工基準、同解説P192 |
アンカーは基本的にある程度伸びて抜けなければ機能しています。
まぁ決してふざけていませんがw、私の場合役所の立会でもハッキリ言っています。
「抜けてないのでアンカーとして機能しています。」
「抜ける、抜けないを難しく表現したのがこの試験です。」
役所の方も大体が、「そうでしょうね」とおっしゃいますっww
次に2ですが、結局上限下限10%の中に入れば良いのですが、入りにくいですよね。
原因はほぼ1つに集約されるわけですが、
原因1 (最大の原因)
試験、測定時の不安定さです。
こんな1/100の試験を野外で、足場の上でやる事自体が難しいのです。
以前も測定方法を書きましたが、あのアナログチックな方法が一番簡単かつ正確にデータを取る方法です。(弊社比)
※ただし、地耐力があり受圧構造物が沈まないところ限定
原因2
PC鋼線とポリエチレン被服の間にグラウトの成分が入り込んで摩擦が起きている可能性です。
これは現に私があるアンカーで経験しました。
以上に伸びがないアンカーで結果は上記以上に範囲に入らない事でした。
その後○○アンカーさんの対策として、PC鋼線にキャップが付きましたね。
そのアンカーのPC鋼線前後にビニールキャップが付いているのはその名残ですw
知ってる人は知っている話しですw
原因3
自由長部の計算ミス
結構これも多いのですが、例えばマンションタイプだとか、うっかり忘れてしまう様なミスですね。
(昔は結構これでやらかしましたw)
対策として
もしも、立会とかでどうしようも無くなった場合の対策です。
初期荷重(シリンダーを測定)→最大荷重1(シリンダーを測定)→保持(偏位がなくなるまで)→
再度測定→初期荷重(シリンダーを測定)
(※シリンダー測定とは油圧シリンダーをノギスで測定する方法です。
あくまでも、受圧構造物が安定している場合に限る。)
簡単に書くと↓です。
初期荷重→最大荷重→初期荷重
これで測定して弾性変位量を計算して下さい。
おそらく大体入ってくると思います。
※簡単に一回だけの測定だとしっかり入るって事です。
サイクル試験をするとだんだん測定精度が落ちるんです。
アンカー体自体は健全で問題無く作用(定着)しているので範囲に入らないと言う事は試験の方法が悪いのです。
あとは、言葉巧みにと言うと語弊がありますが、責任技術者の指示の元判断して下さい。
基本は、抜けなければOKです!
(マズいのは試験方法って事になりますけど、それをカバーするのは技術と経験と能書きw)
そもそも論なのですが、
JIS Z 2241
金属材料引張試験方法
JIS Z 2276
金属材料の引張リラクセーション試験方法
試験室で、100㎜~600mm程度の試験片で試験するそうです。
それを現場でって・・・w
(そろそろ怒られそうなのでやめておきます。)
それではまた。