グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その5)材料編

皆さんこんにちは。

エンタです。

先に基本試験の書類を説明したかったのですが、

私の都合(イロイロ追われてる)で施工から行こうかと思いますw

基本試験

グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その1)

グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その2)地耐力編

グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その3)地耐力編

グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その4)地耐力編

アンカー体の準備

今回はエスイーさんのタイブルアンカーを使用して確認試験を行います。

そして、藤原産業さんのチューブゴムパッカーを使用します。

恐らく業界的に藤原産業さんしか材料販売していないと思います。

 

藤原産業チューブゴムパッカー

 

基本試験材料

基本の構成はこの様な感じです。

コレはどのアンカーを使用しても同じです。

 

チューブゴムパッカーを使用する理由は自由長部と定着部のセメントミルクを分離し、

自由長部のセメントミルクを洗って摩擦を抜くためです。

チューブゴムパッカー

今回は定着長は1500㎜なので、1500㎜の所までチューブゴムパッカーをセットします。

チューブゴムパッカー

1500㎜はしっかり定着出来るようにします。

少し多めにしておこうとか、少な目にしておこうとかはやめて下さい。

せっかく試験するのである程度はしっかりやった方が良いです。

やはり出来る限り正確なデータ欲しいですよね。

チューブゴムパッカー

テープの巻き代もあるので、2㎝くらいは控えます。

ここからテープを巻いていきます。

チューブゴムパッカー

パッカーのポイント

幅広のテープでしっかり引張ながら出来る限り小さくなるように巻き付けます!

このパッカーを出来るだけ小さくすることでケーシング内に入りやすくなります。

ポイントです。

とにかくテープで思いっきり抑えつけながら巻いてください。

 

こんなに巻いたらパッカーが膨らまないやろ!?

って思われる方います。

しかし、実際は簡単に膨らみますので安心してください。

チューブゴムパッカーの膨らみ目安が0.2Mpaです。

0.2Mpaは1㎜2当りに2kgfのチカラがかかるのでトンデモナイちからです。

ビニールテープなんて簡単に引きちぎります!

 

チューブゴムパッカー

パッカーをしっかり巻いたら、注入用のホースを取り付けます。

チューブゴムパッカー

注入用のホースのポイント

パッカーから注入用のホースの先端が出ているのでそこにホースを1㎝以上グッと差し込みます!

ポイント!

ここは確実にしっかり突っ込んで、抜けないかを確認して下さい。

ココで抜けることがあると全てが終わります!w

チューブゴムパッカー

押し込んだ後はこの部分も取れないようにしっかりビニールテープでしっかり固定です。

そして全体的に鋼線と固定します。

チューブゴムパッカー

要所要所で確認しながらチェックしながら作成していきます。

チューブゴムパッカー

あとは自由長を洗うためのホースを取り付けます。

ホースはアンカーの径やケーシングの内径などを考慮して取り付けて下さい。

もしも、入らない場合はケーシングを全て抜いてからの掃除でも問題ありません。

水パッカー

部分的に穴をあける事で効率良く洗う事が出来ます。

 

コレでアンカー体の準備が出来ました。

 

アンカーの種類によって作り方は多少変わりますが、9割はほぼ同じです。

逆に言えばエスイーのタイブルアンカーでの試験が少し特殊かもしれないです。

 

まぁやる事はそうたいしたこと無いのでやってみて下さい。

次回は施工編です。

 

それではまた。

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