グラウンドアンカー工におけるパッカーの作り方(番外編1)

皆さんこんにちは。

エンタです。

来週からしばらくロックボルト打設することが決まりました。

まぁそれは良いんですが、ベトナム人が一時帰国しており人手不足w

2人で頑張りますw

鉄筋挿入工


閑話休題

パッカーの作り方講座その2

とその前に、前回のその1で質問がありました。

Q:定着長って、計算上の定着長で良いですか?圧縮型とかの場合は、どうします?

 

これって難しい問題ですよね。

私自身の考えとしては、パッカーを使用する際は

オールパッカーがアンカー構造としては正しいのではないかと思います。

 

パッカーの使用においては

セメントミルクが逸脱する場所、漏れる場合に使用する。

もしくはそれ以外にグラウトが行って欲しくない場合に使用する。

が本来のパッカーの考え方だと思います。

 

しかし、上記質問では引張型アンカーと圧縮型アンカーでは違うのでは?と言う疑問です。

ここでは、グラウトが漏れるという事は取りあえず考えず置いといて。

グラウトが漏れる話しは置いといて

グラウンドアンカーの構造として考えて下さい。

引張型アンカーの場合は定着部と自由長部の境目に荷重が集中します。

引張型アンカー応力分布図

と言う事はそこの部分のセメントミルクにもの凄い圧縮力が加わる訳です。

そこにパッカーがあったとします。縁が切れていますよね。

やはりオールパッカーが望ましいような気がしませんか?w

実質的には無理だった場合でも出来れば

定着長+1m以上程度はパッカーが有った方が良いように思います。

あくまでも構造的な話しです。

引張型アンカー体パッカー取付図

※上記絵のピンクがパッカーの部分です。

考え方には賛否両論有ると思います。

引張型アンカーについてはこんな風に実は私は思っています。

ただし、実施工ではパッカーを設計で計上されている事もそれ程無く、

設計変更でもなんだか微妙なお金しか出ない場合も。

 

創意工夫や企業努力でオールパッカーをするほどお金が無いのでやはり定着部のみになりやすいです。

役所設計価格で通常のホンモノパッカーの場合1m当たり5,000円以上(材料のみ)しますからw

ホンモノって所がアレですけど・・・・w

施工手間が1本あたり1万程度(設計)するとまぁまぁのお値段。

 

次回は圧縮型アンカー書いてみます。

 

それではまた。

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