皆さんこんにちは。
エンタです。
先日、ある現場に応援に行ったんです。
それは、緊張管理の現場です。
私はの経験的ではアンカーの緊張管理は得意な方なので普通にこなしていけます。
しかし今回は違っていました。
なぜなら、抜ける前提で試験を行っていたんです。(付着切れ)
と言うのも、施工本数の半分以上が抜けており、今回は最後の1本で役所も立会でした。
今回も抜ける可能性が高いという事での試験でした。
役所側も設計ミスという事で了承していましたので、話しは早かったです。(あまり無い話しです。)
現在の設計定着長では足らないのでイメージとしては基本調査試験ですね。
試験内容は適性試験で
行ったのですが、すでに2段階目の最大荷重でジワリジワリと荷重が下がり気味。
リラクセーション・クリープが止まりにくい状態でした。(完全停止まで5分位)
荷重が大きければ鋼線と地山のなじみが生じて荷重が下がって行くのでしょう(クリープ)が、
2段階目の最大でこの症状は・・・って言いながら3段階目。
3段階目の最大では約15分程度でリラクセーション・クリープが停止。
4段階目の最大荷重手前でボンッと抜けました。
ジックリやると抜ける前に兆候がある事が分かりました。
普段は抜けない気持ちで緊張定着してますので、それ程ジックリは見ていませんでした。
低荷重でも応力が低下しやすく、地山の変位(なじみ)が大きいように思いました。
データとしては1本なのでかなり不正確なデータとなりますが、良い経験をさせて頂きました。
試験荷重で再検討
今回は引き抜けた荷重もしっかり管理していましたので、これを元に再設計を行う訳です。
引抜荷重・削孔径・定着長を元にτ(タウ:極限周面摩擦抵抗値)を逆算します。
逆算したτ(タウ:極限周面摩擦抵抗値)データを元にアンカー体長を再設計するわけですね。
この現場がどうなるかは私はお手伝いだったので分かりませんが、そのうち情報が入ればまたお伝えします。
そして、何よりも出したい動画があるんです。
たぶん世界初?
アンカーが抜ける瞬間の映像です!
抜けると分かっていたので、挙動が変だなって思った瞬間から撮影していました!
結構地味な映像ですが、これを捕らえた映像はないですよ!!ね?
しかし、まだ出せないんですよ~笑
この現場が竣工した時点でお見せできると思いますのでそれまでは
お・あ・ず・け♡
それではまた。