インナー削孔では一時的に孔壁が自立する。

皆さんこんにちは。

エンタです。

梅雨に入りそうですね。

今年は梅雨に入る前からくっそ暑くて、めちゃ雨降っています。

今年の雨には非常に注意して行きましょう!


閑話休題

 

2重管削孔で削孔すると自立する。

シングル削孔ではとても自立しない山でも2重管だと山にぽっかり孔空いて自立してますよね。

よく役所立会でシングル削孔で自立しないと言うのを立証する為に試験削孔した場合に、

シングル削孔出来ないと言う大前提で、通常のロータリーパーカッションを持って行き試験削孔します。

機械を運ぶ手間がありますので最終的に2重管削孔で施工するなら、

試験削孔もロータリーパーカッションを持っていきます。

ロータリーパーカッション

しかし、ココに大きな誤算があるのですが、

シングル削孔機械φ65で削孔した場合と、ロータリーパーカッションのインナーで削孔した場合、

シングル削孔機では自立しませんが、ロータリーパーカッションインナー削孔では自立する事があります。

粘土用ビット

少し見にくいですが、シングル削孔機のロッドは直径30㎜程度で、削孔ビットは65㎜あります。

削孔機の孔壁

絵の上部がシングルです。

下部がインナー削孔です。

違いが一目瞭然なのですが、シングル削孔の場合はスライムを効率良く排出するためにロッドとビットの差が大きくなっており、

スライムがどんどん排出されます。その際に孔壁は削孔スライムと共に削られながら排出されます。

 

2重管インナー削孔ではビットとロッドの差が小さく削孔スライムが排出される際に、

孔壁に押し当てられ孔壁を作りながら削孔出来ます。

と言っても一時的ですけど。(この際に水を使うと尚更自立)

インナー削孔は孔壁を圧密しながら進んで行けます。

削孔スライムが排出されますが、一部は孔壁に圧密されて孔壁が自立してくるわけです。

インナー削孔

試験削孔ではロータリーパーカッションでインナー削孔するよりも、レジューサー(ロッド変換部品)を使用し

自穿孔ロッドなどを使用して削孔した方が元設計の機械での削孔を再現出来るため、

自立しない孔壁を見せることが出来ます。

 

インナー削孔で立会すると、「あれ?自立するじゃん!」って役所に言われた事が昔ありました(笑)

ただし、自立すると言ってもかなり一時的な事なのでお気を付け下さい。

 

それではまた。

 

※施工班少なくて困っている元請様!

お仕事有ればすぐに行きます!(設計変更から施工、施工管理)

よろしくお願い申し上げます。

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