アスファルト舗装とは
アスファルト舗装とは、アスファルトに骨材(砂利や砂など)を混ぜ入れて加熱し、敷き均してローラーなどで転圧する舗装方法のこと。
比較的施工しやすく安価であることから、道路や駐車場、空港の滑走路など幅広く使用されています。
アスファルト舗装のほかに、代表的な舗装の種類として、コンクリート舗装があります。コンクリート舗装との違いを見ていきましょう。
コンクリート舗装との違い
コンクリート舗装は、セメントや水、砂、砂利などを混ぜたコンクリートを敷き均し、養生しながら強度を出していく舗装方法です。
これまでの舗装工事と言えば、アスファルト舗装が主流でしたが、耐久性や環境負荷が少ないことから、近年ではコンクリート舗装が増えてきています。
コンクリート舗装には、耐熱性に優れているため表面温度が上がりにくく、補修費が安く抑えられるというメリットがあります。一方で、施工に手間がかかるため工事期間が長くなり、工事費用も高くなるというデメリットもあります。
アスファルト舗装のメリット
アスファルト舗装のメリットを3つご紹介します。
施工しやすく安価
アスファルト舗装は、比較的施工がしやすいため、短期間で工事を完成させることができます。施工後は早い段階で交通開放が可能です。
施工にかかる費用も安く、工期が短いため、人件費や工事期間中の交通規制などにかかるコストなども抑えることができます。
騒音や振動が生じにくい
空隙が多いアスファルト舗装は、走行時の騒音を低減させる効果があります。さらに、目地がないことで、走行時の騒音や振動が生じにくい点もメリットです。
補修やメンテナンスが容易
アスファルトはコンクリートと比較すると柔らかい素材のため、成形しやすいという特徴があります。そのため、補修がしやすく、低コストでの維持管理が可能です。
必要に応じて部分的な修正や再舗装ができ、定期的なメンテナンスが容易なこともメリットです。
アスファルト舗装のデメリット
アスファルト舗装にはデメリットもあります。ここでは、デメリットを2つご紹介します。
気温の変動により変形が生じやすい
アスファルトは、気温の変動によって変形やひび割れが生じやすくなります。これにより道路の耐久性が低下する可能性があります。
定期的なメンテナンスや補修が必要
ほかの舗装材と比較して、耐久性や耐熱性が低く、劣化が早く進行することがあります。特に交通量が多い場所では、定期的なメンテナンスや補修が求められます。
アスファルト舗装の特徴を理解しよう
アスファルト舗装は、アスファルトに砂利や砂などの骨材を混ぜ入れて加熱し、敷き均してローラーなどで転圧する舗装方法です。主に道路や駐車場、空港の滑走路などで広く使用されています。
施工しやすく安価で、騒音や振動が小さく、補修やメンテナンスが容易というメリットがある反面、気温の変動により変形が生じやすく劣化が早く進行することがあるため、定期的なメンテナンスや補修が必要というデメリットもあります。
アスファルト舗装を検討中の方は、アスファルト舗装の特徴を理解した上で、施工環境やコストに見合った方法を選択しましょう。