皆さんこんにちは。
エンタです。
先日の熱海の衝撃的な映像見せられると、もっと我々法面屋が出来る事があったんじゃないかなーって残念に思います。
まぁそこにいないのでなんとしようも出来ませんが、今後何か関係が出てきたら協力出来ればと思っています。
先日は土石流が発生したわけですが、この状態はまだ続く可能性が高いんです。
と言うのも、今週もしばらく雨が続きそうなんです。
今回は土石流でしたが、当然法面(崖)の崩壊も十分ありえます。(すでに崩壊しているところは多数)
ブログを一般の方も見られているので今日はそう言った方々の参考になればと思っています。
今回の様な大雨や長雨の場合地盤が緩んで法面(崖)が崩壊するから危険だとTVやラジオなどでもよく聞いていると思います。
その通りです。
その辺はよくご存知だと思いますが、それ以外も危険があるんです。
実は過去に法面保護工を施工した箇所から数百m前後は以外と危険なんです。
上記の様な施工をしている場所は過去に崩れたか、崩れそうで対策を行った場所なんです。
その辺の山一帯に大雨が降ったとします。
以前はこの場所(上記写真)が崩れて山の内部の水が放出されて、山が安定しました。
しかし今回はこの部分はすでに補強してあるので崩れることが出来ません。
山は基本的に崩れることが山としての仕事です。
なので、大雨が降ったら必ず山は崩れようとしているわけです。
山が補強されている場合、その山の内部に溜まったエネルギーはどこかに放出されない限りは消えることはありません。
ではどこが崩れるかと言うと、今まで崩れていない場所です。
同じ一帯の山のどこかです。
100m先なのか、500m先なのか分かりません。
しかし、今回の様な大雨、長雨の場合だと崩壊する危険性はかなり高くなります。
そこで、下記の3つの条件に当てはまる方は避難して欲しいです。
1,家の裏に法面(崖)を持っている方
2,自宅の上に他者の土地の法面(崖)が有る方
3,周囲に以前崩壊して法面保護工事がしている山がある方
4,法面保護工事から数百m程度離れている方
山はどこで崩れるか分かりません。
しかし確実に分かることは対策工事している山一帯のどこかが崩れます。
山一帯の中でどこが弱い部分かは判断出来ません。
よく言う大量の水が出て来た、濁った水が山から出て来てる!とかであればもうすでにヤバイ状態で、気付いたときには遅いってことも十分あり得ます。
私が進めるのは、上記条件に当てはまる地域の方やその周辺の方も出来るだけ避難して欲しいです。
その日だけ近くのビジネスホテルなどに行って下さい。
気は休まないかも知れませんが、一晩二晩のことです。(1週間かもしれませんが)
こう言う時こそさっさと避難して自分の命を守って欲しいです。
今週は特に気をつけましょう!
雨が止んでからも3日程度は警戒しましょう!
それではまた。