「標準労務費」ついに始動!下請を泣かせない時代へ、建設業の商習慣はどう変わる?(建設円陣PLUSより)

お金と制度

📌 標準労務費とは?今さら聞けない基本

2026年に入り、建設業界で大きな注目を集めているのが 「標準労務費」の本格運用です📊。
これは改正建設業法の流れを受けて整備された、技能者の賃金水準を守るための新たな基準です。

これまでの建設業界では、
💦「元請の受注価格が厳しい」
💦「結局しわ寄せは下請・職人へ」
という構造が長年の課題でした。

標準労務費は、この悪循環を断ち切るために
👉 工種・作業別に、適正な労務費の基準値を示す制度
として導入されました。

特に重要なのは、契約・支払い段階での実効性確保が重視されている点です⚠️。
単なる「目安」ではなく、実務にどう落とし込むかが問われています。

🏗 中建審WGで何が議論されたのか?

中央建設業審議会(中建審)のワーキンググループでは、11回にわたって標準労務費の作成と運用方法が議論されてきました📝。

元請の立場から参加した全国建設業協会代表の荒木雷太氏は、「理屈だけが先行し、現場実態とズレること」への強い懸念を表明。
特に焦点となったのが👉歩掛かり(ぶがかり)問題です。

中建審WGの議論を振り返る荒木氏

中建審WGの議論を振り返る荒木氏
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。

⚙ 小ロット工事と標準歩掛かりのズレ

標準労務費の基準値は、国土交通省直轄工事で使われる土木工事標準歩掛かりを原則としています。

しかし実際の地方工事や民間工事では、
🚧 工事規模が小さい
🚧 現場条件が厳しい
🚧 段取り替えが多い
といった理由で、標準歩掛かりが合わないケースが多発します😥。

この問題は長年、
✔ 地域建設会社
✔ 中小企業
✔ 自治体発注工事
を悩ませてきました。

🏛 自治体が独自歩掛かりを使えなかった理由

「じゃあ自治体が独自で調整すればいいのでは?」そう思う方も多いでしょう🤔。
しかし現実には、会計検査院から指摘されるリスクが壁となっていました。

国交省の調査では、独自歩掛かりをもたない自治体の約半数が
👉「検査で問題視されるのが怖い」
と回答しています。

これに対し国交省は、
📘好事例集を整理し、全国に水平展開
する方針を示しました。

これが進めば、
 小ロット工事に合った労務費設定
✨ 現場実態に即した積算
が可能になると期待されています。

💰 入札制度と「落札率」の問題

もう一つの重要テーマが 公共工事の入札制度です📉。

受注価格に落札率が掛かる仕組みでは、
どうしても
👉 労務費が削られやすい
👉 実際の賃金に届かない
という問題が起こります。

国交省も、「過去実績ベースで予定価格を推算する慣行」を問題視しており、制度の見直しを継続する姿勢を示しています。
すぐに結論は出なくとも、問題意識が共有されたこと自体が大きな前進といえるでしょう👍。

打合せ
※画像はイメージです。

🤝 民間工事にこそ問われる“モラル”

荒木氏が強調したのが、公共工事と民間工事は根本が違うという点です。

民間工事は
🏁 入札前からの信頼関係
🏁 特命・専属の獲得
🏁 差別化戦略
によって受注が決まります。

だからこそ、
😢「元請が厳しいから下請にしわ寄せ」
という構造を断ち切る必要があります。

標準労務費は
📏 最低限守るべきルール
として機能し、
そのうえで
❤️下請を泣かせないモラル
を業界全体で育てることが重要です。

🚀 中小建設業が今から取るべき対応

では、中小企業は何を意識すべきでしょうか?🔍

 見積時に労務費の根拠を明確化
✅ 協力会社との契約内容の見直し
✅ 「適正価格」を説明できる体制づくり

これらは
💡 値下げ交渉から自社を守る武器
💡 人材確保・定着への投資
にもつながります。

標準労務費は「縛り」ではなく、
✨業界を健全化するチャンス
と捉えることが重要です。

まとめ

標準労務費の始動は、建設業界の商習慣を変える大きな一歩です。
制度とモラルの両輪で「下請を泣かせない現場」を実現することが、持続可能な建設業への近道となるでしょう。

 

建設円陣PLUS

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