土木・現場監督が嫌われる行動【後編】
前回、土木・現場監督が嫌われる行動10選【前編】を解説しましたが、今回は後編です。まだ前編を見ていない方は、先に前編から読まれることをオススメします!
今回は後編で、下記の4項目を解説します。個人的主観がかなり入っていますが、最後までお付き合いいただければ幸いです(笑)。
後編(対 発注者編)
- 何かあればすぐに設計・図面が悪いと言う
- 地元対応をすべて発注者へ振る
- 竣工間際になってお金が足らないと言う
- 前任者には口頭でOKをもらっていたと言う
対 発注者編:①何かあればすぐに設計・図面が悪いと言う
愚痴を言っても状況が好転するわけではありません。発注者からのイメージが悪くなるだけです。
例えば、現場をしていれば現場と図面が合わない、不一致なんてことは日常茶飯事だと思います。それをイチイチ発注者へ愚痴っていては、前向きな状況になるわけありません(笑)。そんなことをしていると嫌われます!
深堀りポイント
受注者として愚痴を言いたい気持ちはとてもわかります(笑)。でも、愚痴っても空気が悪くなるだけです。
なので、設計・図面がよろしくないと言って良いのは、現場初期に1回だけ!あとは、設計照査や協議で変更対象にしていきましょう。そのように前向きな対応をしていかないと嫌われます!
対 発注者編:②地元対応をすべて発注者へ振る
時と場合によりますが、基本ルールは受注者で対応するものです。
例えば、現場へ来た地元住民からの苦情やモロモロを、すべて発注者へ振る現場監督さんがいてます(^_^;)もちろん発注者への報告は必要ですが、どのように対応するかは受注者・現場監督の腕の見せどころでもあるのです!
ぼくの推測ですが、対応を振られた発注者は「そんなん受注者で対応せいやっ!」と思っているはずです。違っていたらゴメンナサイ(笑)。
深堀りポイント
発注者へ振りたい気持ちも十分わかります(笑)。でも、先ほども言いましたが、地元対応って本当に腕の見せどころなんですよね!それは、人と人の話なので答えが1つではないからです!
なので、現場監督・受注者の個性がめっちゃ出ます!ポジティブにチャンスと捉えて対応しましょう!発注者へ振ると嫌われますよ(笑)。
対 発注者編:③竣工間際になってお金が足らないと言う
工事費・お金は変更契約しないと変更できないので、もちろん簡単ではないですよね。
例えば、変更契約のときは、発注者・受注者双方が合意して契約更新をして、工事費や工期・工事内容を変更していきます。
でも、時々、変更契約したあと現場最後の1〜2週間ってタイミングで、協力業者さんから請求書がきて支払った累計金額を見たときに、お金が足らんことに気がついた!って現場監督さんがたまにいてます(;´Д`)
深堀りポイント
現場監督の職務として、最初に実行予算をつくって現場進捗を確認し、毎月の支払い累計や支払い残金を確認していくべきなんですが、たまにこれができない現場監督がいます!
そんな状況やのに何も考えず、それをサクッと発注者へ報告したら、それは嫌われます!
対 発注者編:④前任者には口頭でOKをもらっていたと言う
当たり前の話ですが、口頭だけの約束では設計変更はできません!
よくあるのが、年度またぎの工事(工期が3月31日をまたいでいる工事)ですね!発注者さんは3月31日で異動され、4月1日に新しい人が異動してくる感じです。
そして、4月以降、新任の発注者へポツリと「前任者の人には口頭で変更のOKもらっていたんですけどね〜」と主張する現場監督さんがいます!口頭で話しただけの内容では基本変更できません!
深堀りポイント
変更の対象にするのであれば、「協議」するか「指示」をもらうかは絶対です!
個人的な意見ですが、最悪、打合せの議事録をとっておいて、それを工事打合せ簿「報告」し、履歴を残しておきましょう♪そういう書類が残っていない状況で、口頭だけで話をすると嫌われます!
様々な立場の人と意思疎通をはかることは容易ではない
今回は、土木・現場監督が嫌われる行動10選【後編】の解説をしてきました。
工事現場は、職人・発注者・現場監督などイロイロな立場の人がいるので、良好に意思疎通をはかるのは簡単ではありません!はっきり言って難しいです(笑)。
でも、少し相手の立場に立ち、考えることで、コミュニケーションが良好になることも事実です!
土木・現場監督が嫌われる行動10選の内容を少しでも頭に入れてもらって、今日からの打合せ等に活用してみてください!